――その話は、ハヤブサさんが亡くなった状況について後にネットニュースで流れていました。
マンモス:僕としてはハヤブサさんの顔を見なければ納得いかなかったんです。翌日FREEDOMSの興行がありました。そこでハヤブサさんの所属事務所の方から「密葬にして、後日お別れ会を開きましょう」とご家族に提案したという話を雁之助さんから聞きました。実は雁之助さんが働いている熊本の介護施設の社長が、葬儀社も経営されていて、その方がハヤブサさんと雁之助さんの大学プロレス研究会の先輩なんですよ。
――そうなんですね!
マンモス:そこの社長が熊本から東京まで霊柩車のようなバンを手配して、東京でハヤブサさんの遺体を乗せることになってFREEDOMSの興行後に駆け付けたんです。するとハヤブサさんの前の奥さんと二人の娘さんもいて、そこでハヤブサさんに会わせてもらいました。熊本から霊柩車が到着して、ハヤブサさんの遺体が納められた棺を霊柩車に運ばせていただきました…。
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俺達のFMW 新宿鮫編 「第1回 分かれ道」
伝説のインディー団体FMWの功績を選手や関係者の証言によって後世に語り継ぐ連載「俺達のFMW」。初回はプロレスリングFREEDOMSのマンモス佐々木が登場し、貴重な証言の…
――マンモス選手は亡くなったという噂を確かめるために、最終的には蒲田警察署まで行かれました、プロレスラーではマンモス選手だけだったんですか?
マンモス:僕だけでした…。
――大変恐縮なのですが、こんなことを言うべき立場じゃないかもしれませんが、今の話をお聞きして感じたことなのですが、ハヤブサさんがマンモス選手を蒲田警察署まで呼び寄せたんじゃないですか。会いに来てくれというハヤブサさんの願いというのでしょうか…。自分の意志は反して、何かに引き寄せられるように行動してしまうことって稀かもしれませんがあると思うんです。
マンモス:ハヤブサさんの前の奥さんも娘さんも一緒に送り出したのですが、奥さんも娘さんも悲しんでいましたね…。
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