――リッキーさんは、表面上のショーン・マイケルズをカバーされていて、中身のレスリングはミスター・ヒトさん仕込みのテクニックですけど。
マンモス:テーマ曲が「セクシーストーム」を歌いながら入場しますからね、リッキーさんは(笑)。カラオケやん(笑)。
――メインイベント(H⦅ハヤブサ⦆VSハヤブサ⦅ミスター雁之助⦆)はいかがでしたか?
マンモス:現場で見てましたけど、二人には入り込めない世界があるんですよ。学生時代からの友人という関係もあって、リング上でも噛み合うわけですよ。
――確かこの時期にハヤブサを名乗っていた雁之助さんが、試合に向けてムーンサルト・プレスを練習していて、首を痛めたという話は聞いたことがありますね。
マンモス:それって実際に雁之助さんが語っているんですか?
――当時の週刊プロレスのレポートでそのような記載があったんですよ。
マンモス:実は道場で雁之助さんが「俺、ムーンサルトをやるから」と言っていて、僕が「バカも休み休み言ってくださいよ。練習終わったらチャンコ食べますか?」と言って、別の階でチャンコの仕込みをやっていたら、「痛っ!!」という声が聞こえてきて、「どうしたんですか?」と聞くとムーンサルトの練習をやって首から突っ込んで、痺れていたんですよ。
今はないんですが、板橋の気功をしている有名な治療院があって、そこを首を痛めた雁之助さんに紹介したんです。すると首の痛みが取れて雁之助さんから「スゲーぞ、あそこは!何なんだ、あいつは!」って。
――雁之助さんは飛び技を使う方じゃないんですよね。
マンモス:ミサイルキックぐらいですよ。
――本当にそうですよ。技のチョイスを見誤ったのかもしれないですね。次の話題なのですが、マンモス選手は2000年から保坂秀樹さんとコンビを組むようになって、エディ・ファトゥ(ジャマール/アルマゲドン1号)&マッティ・サムゥ(ロージー/アルマゲドン1号)を破って初代WEWハードコアタッグ王座を獲得します。
これがプロレスラーとしての初戴冠となります。まず、FMWに上がり、後にWWEで活躍するファトゥとサムゥはどんなレスラーでしたか?
マンモス:巨体の割には動きが細かくて、なんでもできるんですよね。ジャマールもロージーも本当に身体能力が高くて、ムーンサルトとかやりますからね。彼らはアノアイ・ファミリー(ワイルド・サモアンズでの活動で知られるアファ・アノアイの兄弟や親戚で構成されているプロレス界を代表するサモア系の一族)なんですよ。あの一家は凄いですね。
――あの二人はFMWで上がっている段階で、すぐにメジャー団体に上がっていいほどのポテンシャルがあったので、保坂さんとマンモス選手という肉体でも対抗できるライバルがいてよかったなと思いましたよ。
マンモス:しんどかったけど彼らと闘うのは面白かったですよ。試合をしながら、自分を成長させてくれました。