――マンモス選手はFMWに残留されて、大仁田さんから黒田哲広さんがリーダーに代わったチーム0のメンバーとして活動されます、そこからFMWを変えるために田中さんと黒田さんがタッグチームを結成します。この頃は、二人と一緒に組んだり、近くで見てきたマンモス選手は田中さんと黒田さんの凄さはどこにあると思いますか?

マンモス:田中さんは見ての通りですね。鉄人なんですよ。

――確かにそうですね。マンモス選手と組まれていた頃から田中さんの鉄人ぶりは変わっていないですね。

マンモス:練習にしても、普段の生活にしてもストイックなんですよ。金村さんが「田中は何事にも馬鹿や。プロレスでも練習でも馬鹿そうなんや」と言ってたんですけど、田中さんはどんなことでも完遂してしまうんですよ。日焼けとかも、やり過ぎだろというくらいされるじゃないですか(笑)。

――田中さんは30代になってから体重を絞るじゃないですか。あの時も極限まで体重を落としてビルドアップされていましたからね。

マンモス:田中さんが体重が100kgオーバーだった頃は、グラジエーターと闘っていたので、体重を増やすしかなかったと思いますね。だからグラジエーターと互角に闘う田中さんのパワーって凄かったんですよ、

――田中さんは川崎球場でグラジエーターと闘った時に、リング内から場外にあるテーブルにパワーボムで叩きつけたことがありましたね。あとグラジエーターのような外国人レスラーも今の時代、なかなかいないですよね。ちなみにグラジエーターとは対戦経験はあるのですか?

マンモス:本当にド新人の時に闘ってるんですよ。グラジエーターはナチュラルな力強さとは違うんです。例えると曙さんの突き押しってあるじゃないですか。あれはガーって手が伸びた後にもう一回、突き押されて、「バコーン!」という波が来るんですよ。

グラジエーターにアッサムボムで引っこ抜かれた時に、F1みたいな出力の高いエンジンみたいなパワーの波があって凄かったんですよ。あれはビックリしましたね。

――グラジエーターはFMW最強外国人レスラーですよね。話が逸れましたが、黒田さんの凄さについてお聞かせください。

マンモス:黒田さんは田中さんとはタイプが違って、「北斗の拳」で例えるとジュウザなん(通称・雲のジュウザ。決まった型を持たない「我流の拳」を主流にしていた戦士)ですよ。

――それは黒田さんのどの部分にジュウザみたいだと感じたのですか?

マンモス:結構、自由なんですよ。田中さんほどストイックじゃないけど、影では田中さんに負けないほど努力をされているんです。黒田さんはみんながいないところで練習してましたね。あと黒田さんの下地となるレスリングが凄いんですよ。やっぱりミスター・ヒトさんにプロレスを習っていますからね。

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