――今回の企画に快くご協力していただきありがとうございます。マンモス選手は1997年にFMWでプロレスラーとしてデビューしてから、崩壊する2002年まで在籍しています。

現在、プロレスリングFREEDOMSで活躍するマンモス選手はテーマ曲に「FMWのテーマ」を使用し、今もFMWの魂を持ってプロレスラーとして生き続けています。マンモス選手にとっての原点であるFMWについて思う存分語っていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

マンモス:こちらこそよろしくお願いいたします。

――マンモス選手はファン時代に全日本プロレスで行われたジャンボ鶴田と天龍源一郎の鶴龍対決や、第2次UWFをファン時代によく見ていたそうですが、FMWという団体についてどのような印象がありましたか?

マンモス:FMWは角界に入ってから見るようになったんです(マンモスは1992年11月に大相撲・東関部屋に入門している)。

大仁田さんが無観客でタイガー・ジェット・シンとやって泥水の中で闘っていて、変なおじさんだなと思っていたのですが、なぜか気になっていたんです(笑)。(1992年6月30日に関ヶ原で大仁田厚とタイガー・ジェット・シンがノーピープル・ノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチで対戦)

――ありましたね!プロレス版関ヶ原の合戦ですね(笑)。

マンモス:それから角界時代に洗濯するふりをして後楽園ホール大会をバルコニーで観戦したりしていましたね。

スクランブル・バンクハウス・デスマッチ(W★INGやIWAジャパンで盛んに行われたデスマッチ。バンクハウスマッチとは「酒場の喧嘩」という意味。

リングの中央に公認凶器ひとつを置き、選手は入場口で待機して、カウントダウンの合図で試合開始、両者はリングへ駆け込み、公認凶器を奪い合いながら戦うデスマッチ。

公認凶器は主に有刺鉄線バットが採用されている)とか観ていて、面白いなとハマったんですよ。

――スクランブル・バンクハウス・デスマッチということですから、FMW VS W★ING同盟の頃ですか?

マンモス:そうです。1000万円争奪マッチとかめっちゃ面白かったんですよ!選手は1000万円よりも先に有刺鉄線バットを取りにいくんですよ(笑)。

――やっぱり相手を仕留めてから1000万円を取りたいんでしょうね。確か後楽園ホール大会だったと思うんですが、1000万円争奪マッチで、ミスター・ポーゴさんが有刺鉄線ファイヤーバットを持ち出して攻撃した時に、W★INGファンから「かっ飛ばせ!ポーゴ!」と声援が起こって(笑)。

それでW★INGが勝って1000万円を獲得すると、ポーゴさんが大仁田さんの口に札束をぶち込んだという衝撃のシーンがあったんです。

マンモス:ハハハ(笑)。懐かしいですね。1000万円争奪マッチに関しては、全編通じて、1000万円よりも有刺鉄線バットや団体やレスラーとしてのプライドの方が大事だったように感じましたね(笑)。

当時のFMW後楽園ホール大会はW★INGフリークスが多くて、その近くで着物で観戦してました。

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