――4ヶ月間、リングを離れて精神的にいかがでしたか?
樋口:相撲時代に左膝を怪我した経験があります。ケガして1週間は「もう戻れないな」と落ち込みますね。 ただ相撲時代の経験が生かされて、1ヶ月位すると腫れが引いて動けるようになるんです。すると「このまま終えていいのか?」と考え、前向きな気持ちに変わり、リハビリに精を出しました。
――12/28後楽園ホール大会で復帰しましたが、リングの感触はいかがでしたか。
樋口:不安と緊張でしたね。実はリハビリ期間中、いろいろと気にかけてくれたのがEruptionの坂口征夫選手でした。「これは、いい機会だと捉えて膝に負担をかけない体作りをしてみたら?」とアドバイスを受けました。
――復帰戦のリングで、久しぶりに樋口選手を見た時、体つきが変化していて驚きました。体重を、どのくらい落としましたか?
樋口:元々115キロあり、そこから15キロ落としました。 でも今、増量しているんですよ。納谷幸男選手や吉村直巳選手、飯野雄貴選手など、DDTで体格の大きい選手が増えてきました。今の自分の体格だと当たり負けするんですよ。
115キロ当時は、石川修司選手にも(130キロ)当たり負けしませんでした(笑)。 自分の感覚的には変わっていないのですが、体重が減った分、当たり負けしてしまう。お客さんには伝わってないかもしれませんが、自分の中では「軽いな」と感じてしまう。だから今は増量し105キロ前後あります。
――復帰後は、坂口選手、赤井選手とともにユニット「Eruption」で活動していますが、一緒に行動する経緯を教えてください。
樋口:欠場中に坂口選手には気にかけていただきました。同じようにご飯に誘ってくれたのが赤井選手でした。いろいろ話す中で「DDTの景色を変えたいな。新しいものを出したい」と意見が一致、ユニットを結成することになりました。 自分から見て坂口選手は、キャリアや実績もあるので兄貴分ですね。