――天龍プロジェクトのIJタッグベルトを巻きましたね。

翔太:天龍さんの前でベルトを巻けました。1990年4月13日 東京ドームの日米レスリングサミット、天龍源一郎 対ランディ・サベージ戦が僕のプロレスのバイブルみたいなものです。あれを擦り切れるほどYouTubeで観ました(笑)。

運転手をしながら天龍さんの前で「あの試合が好きです」というお話をさせて頂いたこともあります。天龍さんも「あれは俺の生涯のベストバウトだよ」と仰っていました。新井さんも好きなんですよ。

――バリバリアメリカンプロレスのランディ・サベージと天龍さんの一戦が名勝負になりましたよね。

翔太:新井さんとのチームのきっかけも、この試合です。だからチーム名が“ハッとしてgood”なんですよ。

あの試合サベージが入場して来た時、実況が「ハッとしてgoodのコスチューム」と言った言葉から僕らは「ハッとしてgoodなチームになりましょう」とチーム名を取った。

僕のツナギにある「威風堂々」とか「丁々発止」は全部実況のセリフを入れているのです。“ハッとしてgood”の入場曲は威風堂々から僕らの曲です。

――天龍プロジェクトのIJタッグは他団体で防衛戦も可能ですか?

翔太:僕が天龍プロジェクトの嶋田紋奈代表に掛け合って「やらせてください」とお願いしました。

シングルのIJヘビー級王座もHUBさんが獲得した直後に大阪プロレスで防衛戦がありました。現在、天龍プロジェクトは月2回・新木場で興行を開催。

僕と新井さんは天龍プロジェクト所属ではないのでベルトを獲った時から「チャンスがあればガンバレ☆プロレスとか他団体でも防衛戦をやりたい」と話をしていました。

そしたらタイミング良く新納刃&冨永真一郎組が「挑戦したい」と言ってくれたので、嶋田代表に相談したら「ぜひ後楽園でやってください」と快く仰ってくれました。

この復活したIJタッグのベルトは「WAR」の文字が入っているんです。復活したのであれば「もっと沢山の人に見てほしい」という思いもありました。

ガンプロ後楽園が何カ月も前から決まっていたんでベルトを獲得してチャンスがあれば「防衛戦を行いたい」という思いが心の隅っこにあった。そんな中、富永・鋼組から対戦要求があり、すごく嬉しかったですね。

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