【DDTプロレス クリス・ブルックス(3)】9.26後楽園は2年間DDTでやってきたことを見せる集大成の試合

――プロ根性ですね。ところでハードコア・マッチで使う道具は全て痛いと思いますが、竹串ってメッチャクチャ痛いですか?

クリス:あなたが言うように「メチャクチャ」痛いです(苦笑)。例えば竹串は過去にもドリュー・パーカーに試合でやられたことがあったけど、竹串がきれいに1束刺さったことがなく「全部刺さると、こんなに痛いんだ」と気付かされました。髪の毛を洗うたびに、かさぶたが取れてきて結局2週間くらい痛いままでした(苦笑)。

竹串がきれいに抜けず折れたりすると頭の中に竹串の欠片が残り数日経ってから出てくることがあります。MAO選手は数日後、それが頭皮から出てきたみたい(笑)。

――竹串が刺さったまま椅子で叩かれましたよね。

クリス:椅子で叩かれたりパイルドライバーでマットに頭を打ち付けられたりすると欠片が残りがちになります(苦笑)。痛いのはみんな嫌だし不快な気持ちになるけど、プロレスラーは「自分が流血しているところを見ると興奮する」と思います。これはレスラーに共通して言えることだと僕自身は感じています。

――その川崎大会のメイン終了後、KO-D無差別級王者になった竹下幸之介選手の前にクリス選手が登場し、9.26後楽園でタイトル戦が決まりました。現在の心境を教えてもらえますか?

クリス:彼とKO-D無差別級のタイトルをかけて戦うのは2年ぶり。DDTの中である種別格の存在としてHARASHIMA選手がいますが、竹下選手は「ベンチマーク」、指標となる一定の水準を保っているレスラーなので、彼に挑戦することはエキサイティングであると同時に緊張感もある。とても楽しみにしている一方で不安もある…という複雑な気持ちです。

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2年前の彼とのKO-D無差別級戦は僕の中でもベストマッチの一つにあげられます。ただそこから2年間お互い成長しているし、なにより彼と友人としての関係ができた。日本に住んで彼は僕の私生活をサポートしてくれるし試合に対するコメントやアドバイスもくれる。逆に僕も彼の相談にのることもある。彼から「海外に行きたい」と相談を受けた時、「WWEではなくAEWがいいのではないか?」と言うアドバイスをしました。

そのように友人としてもプロフェッショナルとしてもお互い支え合ってきている。そうして培った関係やお互い成長したものが9.26後楽園ホールのKO-D無差別級戦で試され、その成果が見えると考えただけで興奮しているし楽しみでもあります。しかし同時にメインイベントでKO-D無差別級のタイトル戦。リング上で良い試合をしなければいけないので不安もあるし緊張もしています。

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