9.26後楽園ホールでKO-D無差別級王座に挑戦するクリス・ブルックス。(1)はプロレスに興味を持つキッカケからレスラーデビューまで。今回はDDTに参戦する経緯や試合前の変わったルーティンを聞いてみた。
――ファイトクラブ・プロで活躍し2019年の6月にDDTに初参戦されました。DDTのリングを選んだ理由はなんですか?
クリス・ブルックス(以下 クリス):15歳で日本のプロレスに興味を持ち始めた時は大日本プロレスのファンでした。でも自分はデスマッチもやるけど、デスマッチだけのスタイルでやっていくのは違うと感じていました。大日本のもう一つのブランドであるストロングBJは身体が分厚く頑丈で大きい選手が多かった。ここも自分のスタイルとは違うと思いました。
ただ当時から「日本でプロレスをする」という憧れはずっと持ち続けていました。2019年1月にファイトクラブ・プロが後楽園ホール大会を行いました。そこで日本のプロレス、特にインディー界隈の重要な関係者たちがバックステージに一堂に会し、たくさん出会いがあり最終的に3つのオファーを受けました。その中で自分のスタイルに一番フィットし自分が一番成功しそうな団体がDDTでした。それでDDTを選んで参戦しました。
――2019年6月から現在まで2年以上DDTのリングで活躍されていますが印象に残った試合や選手を教えて下さい。
クリス:来日当初、強く印象に残っているのは竹下幸之介とのKO-D無差別級タイトルマッチ。その後も彼とは年末のD王GPで対戦、2020年2月には初代DDT UNIVERSAL王者決定戦でも戦い僕が勝利し初代王者になった。当時は竹下との対戦が多くとても印象に残っています。
それ以外にもDDTはいろんなことをやる団体なので、市原ぞうの国での路上プロレスやプールでプロレスをしたり、東京女子プロレスの伊藤麻希選手とタッグを組んで両国国技館のUltimate Party 2019で試合をしたりと幅の広さを感じる戦いを経験させてもらっています。
またコロナ禍での無観客興行や有観客興行でも声を出せず新しいプロレスのやり方をいろいろ模索しなければいけない中、赤井沙希選手や総合格闘家・青木真也選手とのDDT EXTREME戦、最近では坂口征夫選手とのシングルマッチが印象に残っていますね。