男子ヴァーシングルVL2
今大会より正式種目となったヴァー競技。
予選一組目でパラリンピック・ベストタイムをマークしたフェルナンド・ルフィノデパウロ選手(ブラジル)が金メダル候補。9/3 東京2020 KL2では決勝に進むも6位で涙を飲んだばかり。2014世界選手権 銀メダル、2015世界選手権 銅メダル獲得の意地を見せることが出来るのか?
フェルナンド選手に対抗するのは予選二組目1位のノルベルト・ムラン選手(ポルトガル)。2019世界選手権2位。今回の予選タイムは57.831ですが全体のタイムでは4位。
予選2位のスティーブン・ハクストン選手(アメリカ合衆国)が57.027。予選3位のイーゴル・コロベイニコフ選手(ロシアパラリンピック委員会)が57.420。準決勝で体を温め決勝に勝ち上がってきます。この辺りのメダル争いにも注目です。
女子カヤックシングルKL3
予選でパラリンピック・ベストタイムを出したローラ・シュガー選手(英国)。タイムも50.347と全体2位のネリア・ボルボサ選手(フランス)のタイム52.234に約2秒差をつけています。
ただ2021ヨーロッパチャンピオンのフェリチア・ラベラー選手(ドイツ)も黙っていないはず。予選では冷たい雨が降る中でのレースで、不本意な選手も多いと思います。
9/3 男子カヤックシングルKL2のカーティス・マクグラス選手は準決勝から勝ち上がり金メダルを手にしました。このように準決勝で身体を作り決勝で爆発させる選手がレースを面白くしてくれます。このレースには日本の加治良美選手も出場します。予選は5位ですが、他の選手に負けない走りを見せてくれました。タイムも今回のパラリンピックに向けて調子を上げているとスタッフの方が話してくれました。是非、加治選手の活躍に期待しましょう。
男子ヴァーシングルVL3
予選一組目のレースが面白かった。他の選手の1.5倍でパドルを漕ぐスチュアート・ウッド選手(英国)。その隣のレーンで無駄な動きのないカーティス・マクグラス選手(オーストラリア)。
ビデオの二倍速のようなスピードで進むスチュアート選手に、ゆっくりとした動きで後半追いつくカーティス選手。結果51.526でカーティス選手が決勝進出を決めました。スチュアート選手は52.579。是非この2選手の漕ぎ方を比べて欲しいです。カーティス選手の効率の良い漕ぎ方は見ていて心地良い。果たしてこの見方が正しいのかどうかは疑問ですが…(苦笑)。
ちなみにカーティス選手は、今回KL2で準決勝から勝ち上がり金メダルを獲得。二冠王になるのでしょうか?
上記の2人以外の選手も53,54秒台に6選手!東京2020パラリンピック カヌー競技の最後を飾る大切なレースです。ぜひ楽しんで観戦して下さい。
このレースには日本の今井航一選手も出場します。是非とも悔いの無い走りをして欲しいと思います。
東京2020パラリンピック NHK カヌー競技
文/大楽 聡詞