日本人6選手が出場するカヌースプリント。9/3 二日目も 海の森水上競技場は雨。その状況で2競技4種目の準決勝・決勝が行われた。そして9/4最終日 2競技5種目の準決勝・決勝が行われる。
カヌースプリント競技は各種目2レースが行われ1位選手のみが決勝進出。残りの選手が準決勝に進みます。準決勝と決勝は同日に行われるため、予選1位の選手は決勝戦のみ、残りの選手は準決勝を争い決勝戦と1レース多く走らなければいけません。
また準決勝から決勝レースまで2時間を置かずに行われるので体力を温存するため予選を1位通過した選手は、かなり有利となります。
それでは9/4に行われる準決勝・決勝レースの楽しみ方!
女子カヤックシングルKL1
日本人注目は瀬立モニカ選手。「56秒台を意識した」と話していましたが、予選では寒さの影響でタイムが1:01.180。カヌー経験者によれば「寒さ対策の一つがエルゴメーターを利用したウォーミングアップ。これを使い身体を温めてから水上に出ないと寒い日は身体が動かない」とのこと。この差がレースに反映されたように思います。
9/2 予選一組目のエディナ・ミュラー選手は56.391とパラリンピック・ベストタイムをマーク。決勝進出を決めました。瀬立モニカ選手は準決勝からのスタート。
【パラカヌー・瀬立モニカ】東京パラに向けて「メダルを取るため」の種をまく(前編)
【パラカヌー・瀬立モニカ】車椅子の子供たちが、体育を楽しめる社会へ(後編)
ただ瀬立選手と同じ準決勝一組目には2018.2019世界選手権で金メダル、2019.2021ヨーロッパチャンピオンのマリナ・マジョラ選手(ウクライナ)と前回リオで金メダル・東京2020女子ヴァーシングルVL2で銅メダルのジネット・チッピントン選手(英国)がいます。この中で上位3人が決勝進出。9/4も寒さが予想されますが準決勝で身体を温めて決勝に臨んで欲しいです。
女子カヤックシングルKL2
前回リオの金メダリスト、東京2020 女子ヴァーシングルVL2で金メダルを獲得したエマ・ウィグス選手(英国)が予選二組目1位通過。53.371で全体のタイムとしては2位。
予選1位は予選一組目、シャーロット・ヘンショー選手(英国)。悪天候の中、パラリンピック・ベストタイム52.794で1位。その前のベストタイムはエマ・ウィグス選手の53.288。
共に英国、手の内を知り尽くしている2人の戦いになる気がします。エマ選手がVL2に続きメダルを獲得し二冠王者になるのか?それとも若いシャーロット選手が先輩超えを果たすのか?注目の一戦!