――その遠藤選手に勝利した田中選手が、今年1月26日に行われた後楽園大会で、HARASHIMA選手に勝ち、KO-D無差別級のベルトを戴冠しました。その戦いをご覧になっていかがでしたか。
遠藤:あの2人がD王GPで戦った時は、時間切れ引き分け。リーグ戦の試合を会場で見ていて、田中選手の方が一枚上手だと感じました。だから後楽園でのタイトルマッチは、田中選手がベルトを獲るべくして獲ったと思いました。
――2.23後楽園のイリミネーションマッチでKO-Dに挑戦できる「挑戦剣」がカリスマ佐々木選手から彰人選手に移動し、最終的に遠藤選手が「挑戦剣」を手にしました。
昨年4月のニューヨークで竹下選手に勝利した佐々木選手に「いつどこ挑戦権」を使用し、遠藤選手がKO-D無差別級王者になりました。佐々木選手の手にしたものは最終的には遠藤選手が手にするのかと…過去を思い出しました(笑)。
遠藤:あれ自身は僕が狙った訳でもなく、あくまで偶然ですよ(笑)。たまたま彰人選手が、カリスマから獲った「挑戦権」を、僕が「たまたま」獲っただけです。
「カリスマから僕が獲った」という感じになっていますが、それはないです。2人の関係はギクシャクしていないので、ファンの方は安心してください(笑)。
――2月後楽園で田中選手は、MAO選手の挑戦を受けました。田中選手曰く、「MAO選手の変なプロレス」で、これまでの田中選手の戦いとは違ったものになりましたが、その戦いを観て、いかがでしたか。
遠藤:やろうと思えば、もっとMAOの試合に引き込めると思うんですよ。田中選手はMAOに付き合いながらも、試合自体は田中選手が支配していたと感じました。
――「6:4」もしくは、「7:3」くらいで田中ワールドが展開されていたと?
遠藤:そうですね…少なくともMAOの世界ではなかったと思いますね。 ただ、観る人によって印象が変わってくると思います。田中選手はMAOのような選手と試合をすることがないので、その印象が強く残っているのかもしれませんね。