ーー動画の編集も自ら行っているのですか?
村上:はい。やり方を覚えたら、すぐにできますよ(笑)。
ーー編集もキチンとされて、クオリティの高い動画で見やすかったです。趣味のコスプレであったり、「最速で柔術黒帯になった話」、「職歴なしでプログラマーになった話」など興味深い動画を、たくさんアップしていますよね。
村上:高校生の時からヴィジュアル系やゴスロリファッションが好きで、18歳の頃、コスプレしていました。
最近はコスプレしてイベント会場に行って楽しんでいます。 飽き性なので、いろいろなことがするのが好きですね。
ーー飽き性の方が、黒帯は取りませんよ(笑)。通常は10年以上かかる黒帯まで、6年で到達したと伺いました。これは驚異的な速さですよね?
村上:私の知り合いで、6年で黒帯をとった人が1人だけいますね。自分でいうのもおこがましいですけど、6年は早い方だと思います(笑)。黒帯を目標に頑張ってきたところもあるので…。
ーー徳島と東京を比べて、柔術をする上での環境の違いはありますか?
村上:道場の大きさは、それほど違いがありませんが、東京は行われるクラスの数も多いですし、集まる人の数も何十人もいます。
あと東京の方が試合に行きやすいです。徳島にいた時には遠征しなければいけませんが、東京だと、電車に乗って1時間くらいで行けますから。
最近は、試合に出る機会も増えましたし、戦う人も多くなりました。
ーー2018年は「全日本柔術選手権2018茶帯ルースター級」と「柔術アジア選手権2018茶帯ライトフェザー級」で優勝しました。
今年は女子総合格闘技『DEEP JEWELS』のアマチュア大会に出場しました。『DEEP JEWELS』は、石岡沙織選手を始め、RIZIN等で活躍する選手の登竜門的な大会ですが、どういった経緯で出場されたのですか ?
村上:仲の良い柔術の選手が大会に出場しており、その方から「出場してみる?」と声を掛けていただき、出場することになりました。
ーー『DEEP JEWELS』はMMAのため、柔術だけではなく打撃も必要なり、練習内容とかかわると思いますが、気をつけたことはありますか?
村上:ルール上、試合を行う際にグローブをつけるんですけど、それは戸惑いました。
あと柔術の試合と違いポイント制ではないので、気をつけて試合に臨みました。 試合前に気をつけた点は、怪我をしないことですね。MMAの時は、ちょっと焦って打撃の練習をし過ぎましたね。(笑)
試合1ヶ月前、急に練習したからといって飛躍的に強くなるわけではないですから。大切なのは日々の積み重ねだと思います。
実は、昨年アブダビグランドスラムという大会で、腕を極められて「バキバキ」と音がしたんです。すぐに救護班の方に治療をしてもらったのですが、痛めてしまい腕を吊るしてました。
その1週間後に全日本選手権が控えていました。でも、私は怪我の治りが早いので、治って全日本選手権に出場しました。
ーー驚異の回復力ですね。通常は治るまで、どのくらいの期間がかかるのですか?
村上:なにもせず、大人しくしていて2週間位はかかると思いますよ。元々、私は関節が柔らかいので、試合でも関節を極められにくいですし、なにより怪我の治りが早いです。