――18年の時を超えて8.22後楽園でLeon選手とタイトルマッチを行うのも面白いですね。
桜花:プロレスって繋がっている。私の中で悩んだり迷ったりしていることを、8.22後楽園のLeon戦でハッキリさせようと思っています。18年前と同じように試合後に判断しようと。
――8.22後楽園の試合後が楽しみですね。それでは2つ目お願いします。
桜花:2003年11月川崎市体育館で行った天井付金網(メタルガレージ)デスマッチです。TWF世界タッグ戦、私がザ・ブラディーさんと組んでチャンピオン。対戦相手がファング鈴木&クロウ組。それまで他の選手が天井付金網デスマッチで戦うのを見て「あんなもんで戦うもんじゃないな」と。ルールが天井の上に吊るされたベルトを取って金網から飛び降りたら勝ち。
――誰がそのルールを考えたのですか?
桜花:分からないです(笑)。阿部幸江さんがベルトを持って、高さ5〜6mある天井から場外に飛び降りた。それを私がやるのだな…と(苦笑)。
私は高所恐怖症でマンションやアパートの2階以上に住んだことがなかった。金網デスマッチが決まった時、マンションの7,8階まで行って渡り廊下を歩いてみようとしたら歩けなくて「絶対無理だ」と思いました(苦笑)。
ただ人は恐怖心が麻痺すると楽しくなってくるのです。
――それは天井付金網(メタルガレージ)デスマッチ中に感覚が麻痺したのですか?
桜花:そうです。試合中に麻痺して天井の上で跳ねてました(笑)。周りが驚いていました。ただもうやりたいとは思いません。金網の鉄骨が曲がるくらいの衝撃で翌日、身体中が痛くて動けなかったし肋骨も曲がっていました(苦笑)。
――話を聞いているだけで痛みが伝わりますね。それでは20年間で印象に残っている3つ目教えていただけますか?
桜花:初代Regina di WAVE王座に就いたこと。それまでシングルのベルトを獲得したことがなかったし、初代王者だったのでなおさら嬉しかったですね。あの時はGAMIさんを除いた歴代波女の私・華名・栗原あゆみに、ZAN1で選ばれた大畠美咲が加わりワンデートーナメントで初代王者を決めました。