――青木選手のファイトスタイルはMAOさんと真逆ですよね。
MAO:いや、そんなことはないかもしれませんよ。青木さんも何にも捉われていないスタイル、しっかりとした格闘技をベースに自分なりに応用したものを積み上げていると思います。
――その青木戦のプランはありますか?
MAO:ルールが「ハードコア柔道」。今のところ、これ以上言えません。ただ青木さんがアイアンマンヘビーメタル級ベルトを獲られたので、僕がそのベルトを獲得し8.15後楽園はダブルタイトルマッチにしたいですね。
僕はアイアンマン王座もキチンと獲得していないし、2020年6月左膝靭帯を損傷した試合がアイアンマン王座をかけたバトルロイヤルだった。
――その6日後、神奈川 富士通スタジアム川﨑で勝俣瞬馬選手と組んでクリス・ブルックス&葛西純戦です。
MAO:これもサプライズで川﨑の試合カードが勝俣さんと組むことが発表され、対戦相手がクリス、そしてもう1人…葛西さんの入場曲が流れました。
――対戦相手が「葛西純」と発表された時の会場の驚きは、かなり大きかったですよね。
MAO:かなり大きかったですね。葛西さんとは久しぶりの対戦で、2018年11月後楽園でのシングル対決以来になります。2019年1月に葛西さんとタッグを組んで勝利、願い事を叶える権利を手にし「DDT流のハードコアマッチをしたいので力を貸して貰えませんか?」と直談判したら葛西さんが「MAOちゃんがもっとデカイ男になったら、もっとデカイ会場でやろう」と言ってくれました。
その後、葛西さんが怪我で欠場しDDTのリングに上がらなくなり、自分もThe 37KAMIINAがスタート、なかなかタイミングが合わなかった。
しかし今回、富士通スタジアム川﨑というビッグマッチで葛西さんと対戦することになった。DDTで思いっきりハードコアをやってもらえるのは勝俣・MAO組だろうと。
ここ数年、自分なりにDDT流のハードコアを背負い戦ってきたつもりです。
葛西さんの前にDDT EXTREME王者として立てば、あの時約束してくれた「デカイ男」の証になると思います。むしろDDT EXTREMEのベルトを獲得しないと葛西さんに失礼な気もするので。
――かなり重要な2試合ですね。
MAO:1週間でビッグマッチ2試合、忙しい時はいろいろなものが重なるものですね(苦笑)。
――最後に今の素直な気持ちをファンの方にお願いします。
MAO:何度チャンスを貰っても形にできない中、まさかこんなチャンスが来るとは思っていなかった。まず8.15後楽園DDT EXTREME戦、青木さんに勝ってベルトを獲得したい。
そうすれば8.21富士通スタジアム川崎、あの時の約束通り「デカイ男」で葛西さんの前に立てます。短期間でのビッグマッチ2試合、MAOの変なプロレスにご期待ください!
<おわり>
<インフォメーション>
DDTプロレスのチケット等、詳細はDDTプロレスリング公式サイトをご覧ください。
また試合は動画配信サービスWRESTLE UNIVERSEで生配信されます。
取材・文/二木 公人
編集/大楽 聡詞
写真提供/DDTプロレスリング