
――「中学生プロレス」とはなんですか?
MAO:YouTubeに「中学生プロレス」という文化があったんです。各地方のプロレス好きの中学生が技をかけ合っている動画をYouTubeに投稿していました。
ドラゴンゲートに影響を受けている中学生は飛び技中心、新日本プロレスに影響を受けている中学生は固め技とか、影響を受けているプロレスによって動画の内容も違い面白かった。それで僕らも仲間と一緒に後追いで参加しました。
当時のYouTubeは著作権も厳しくなかったので、好きな音楽を使い自分たちで動画編集しPVを作っていました。
YouTubeで色々なプロレスを観る中、僕は「ジュニアヘビーのプロレス」に惹かれました。当時、海外のインディーシーンは派手な技が多いけど、日本は合理的な技が多く、「90年代の日本のジュニアには華やかさと戦いがある」と感じてみちのくプロレスやFMWのハヤブサ選手に魅了されましたね。
あわせて読みたい


【DDTプロレス 高木三四郎】プロレスを、さらに世間に拡げていく(前編)
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、各地でイベントが開催中止または延期。有観客にて再開した興行も人数制限があり、配信でのサービスが当たり前になってきた。…
ある日、東京の「中学生プロレス」の学生がDDTのプロテストを受けました。合格こそしなかったもののDDTプロレス社長の高木三四郎さんがTwitterで「中学生プロレスという文化があるのか」と投稿。
そこで僕は「私もやっています」と自分たちのYouTube動画のURLを貼り付けたら、高木さんから「もし本気でプロレスラーになりたいのなら連絡をください」と返信がありメアドが送られてきました。それで高木さんとやりとりが始まりました。