ーーリング上のコスチュームやトレーニングの際のシューズなど、こだわりの「GEAR(道具)」があれば教えて下さい。
勝俣:結構、僕はこだわりがないですね。試合前にやることはあるんですけど、何をするにでも、あまり決めつけないことが多いです。「これをしなくちゃいけない」ということはない。「こだわりがないのがこだわり」ですね。
例えば、ルーティンであったり「これをしなければいけない」ということを持つことによって、もししなかった時に自分が不安になるのが嫌なので、こだわりのアイテムを持っていたり、意識的に何かをすることはないです。
リングに上がる前に「今日も怪我なく試合が終わりますように」と手を合わせるくらいでしょうか。
ーー「こだわりがないのが、逆にこだわり」ですか。名言をいただきました。
ーー勝俣選手は、YouTuberとしても活動されていますよね。「原宿で自分のことを知っている人がいるのかどうかをインタビューする」という動画を拝見しました。
勝俣:僕、10代の頃からYouTubeが好きで見ているんですよ。見るだけじゃなくて作るという作業も好きなので、自分で動画編集しています。
携帯で編集して、最後パソコンで仕上げます。 動画を上げた時の周りの反応が楽しいんですよ。きっと根っから楽しませるのが、好きなんですよね。
例えば、飲みに行ったとしても爪痕を残したいというか、みんなを楽しませたいという気持ちが出ちゃうんですよ。結果、飲みすぎてしまうことも少なくないんですけど(笑)
ーー勝俣選手は、「自己プロデュース」が出来るレスラーですよね?SNSを使うレスラーの方は多いですが、自ら動画編集も行い、情報を発信していく方はまだ少ないと思います。
勝俣:DDTは選手が多く、才能ある後輩も増えてきました。キャラが濃いレスラーが多い中で、いかに自分の存在感を出すか、それをどういうところで、どういう形で出すのか…。
もちろんリング上でも見せることは一番大切ですが、リング外でも出して発信していかないと、言い方が悪いかもしれませんが「忘れられてしまう」「埋もれていってしまう」という気持ちがあります。そう言った気持ちが、ハードコアやデスマッチ挑戦に向かっていくんですよね。