プロレスラーのザ・グレート・サスケ(みちのくプロレス)選手、雷神矢口選手が所属するアルファ・ジャパンプロモーションが主催、プロレスリングZERO1の全面協力によって実現した「笑顔・愛情・感謝を込めて多古町から発信~多古町チャリティプロレス」が11日、千葉県多古町の多古町民コミュニティプラザ文化ホールで開催された。
ZERO1の創設者、橋本真也氏の命日に行われたこの日の試合には、「千葉県、多古町を元気に!」の想いを持ったプロレラーやパフォーマーが集結。それぞれのパフォーマンスで、会場に集まった満員の観客を湧かせた。
メインイベントでは、試合前に「笑顔になってくれるような試合を見せたい」と意欲を語ったザ・グレート・サスケ選手が、大谷晋二郎選手(ZERO1)雷神矢口選手(フリー)との3人タッグで登場。クリス・ヴァイス選手(ZERO1)、橋本友彦選手(A‐TEAM)、横山佳和選手(ZERO1)組との3対3のタッグ戦を展開した。
「面白い名前の街がある」という理由で多古町を訪れたことをきっかけに、この街の虜になったというザ・グレート・サスケ選手らは、気持ちの籠った試合を展開。
客席での場外乱闘や、この日の試合でザ・グレート・サスケチームのセコンドを務めた多古町のご当地マスコット、ふっくらたまこも巻き込んでの手に汗握る展開で、観衆を盛り上げた。
サスケ選手を狙ったクリス・ヴァイス選手のラリアットが、味方の横山選手を誤爆。矢口選手の雷神ボンバー、大谷選手がジャーマン・スープレックスを披露した後、サスケ選手がリングに横たわる横山選手にスペシャルXver10.2セグウェイ(ものまね禁止)を見舞い、試合は決着した。(22分25秒)
この日の試合に勝利したザ・グレート・サスケ選手、大谷晋二郎選手、雷神矢口選手(フリー)ら3名には、多古町で育てられている人気ブランド米、多古米1年分(365キロ)が贈られ、「一歩踏み出す勇気があればいい。多古町は永遠に不滅だ!」というサスケ選手の一言でイベントは締めくくられた。
試合後には、「すべての方々が大変な思いをされていると思いますが、皆さんに少しでも元気を与えられたなら、プロレスラー冥利に尽きます」(大谷選手)、「明日に向かって進んでいきましょう」(矢口選手)と、多古町への想いを語った。
実行委員長を務めた株式会社アルファ・ジャパンプロモーションの荒井英夫氏は、「私、サスケ、矢口がここに来て、多古米を食べて“美味しいね”というところから(試合の企画が)始まりました。多古町の美味しい水、ワイン、野菜などをこれからも食べていきたい。皆さんに笑顔になっていただけるように、またチャンスがあれば戻ってきたいです」と、継続的な開催にも意欲を見せた。
取材・文/白鳥 純一 編集/大楽 聡詞
写真提供/アルファジャパンプロモーション