【DDTプロレス 坂口征夫】ZERO1・田中将斗に噛み付き至宝奪回を目指す(後編)

――今ユニットの話がありましたが、赤井選手、樋口選手と「イラプション」を結成しました。酒呑童子の時は男臭さを感じましたが、紅一点・赤井選手が加入しているので華やかに感じます。

坂口自分と樋口だけだと、男臭さが倍増するので、赤井選手が一緒で本当に良かったと思います(笑)赤井選手とは付き合いが長いですけど、男みたいな性格しているので(笑)考え方はファイターであり男なので「女の子と話している」という感じはないですね。 

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――先日、初めてプロレス観戦する友達がイラプションの入場シーンを見て「あんなに細い体型の女性がプロレスしているの?」と話していました。ただ、試合は坂口選手が蹴り中心のスタイル、樋口選手がパワファイターということで、バランスが良いユニットという印象を受けました。 

坂口自分のデビュー2戦目で赤井さんとタッグを組んだり、プロレスの話をする機会が多く、女子特有のキャッキャする感じではなく、がっちりと戦うスタイルを好むんですよ。その辺りは「父親譲り(坂口征二)の血」なんですかね。 

自分と樋口は「がっちり戦う試合」をしていて、赤井さんから「私もそういうスタイルの試合をしたい」と相談を受けました。やるのは誰でもできるけど、相手が女性ではなく男性なので、腹を括らなくちゃいけない。

「怪我もするだろうし、これまで以上に痛い思いもするんだよ」という話もしたけど、本人は「頑張ってみたい」とのこと。そのような流れで一緒にやることになりました。

 たしかに入場は華やかになりました。でも最初、怪我の心配をしていました。最近は安心して見ています。痛いこともするし痛い思いもするけど、生き生きしている赤井さんの姿を見ると「好きなように闘っているんだな」と感じますね。樋口も含めて、もともと仲が良かったというのもありますけど、DDTを少しでも面白くできたらと思って闘っています。

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―― 4月12日、田中将斗選手の持つKO-D無差別級のタイトルに挑戦します。昨年末のD王GPで対決し敗戦。その時「自分のペースに持ち込めなかった」とコメントしています。これは、どういった部分で持ち込めなかったのか教えていただけますか。

坂口自分が相手を仕留めにいく時のリズムがあるんですけど、それを全部崩された。サブミッションに入って痛めつけて、これで大人しくなるんだろうと思っても、スクッと立ち上がる。まるでゾンビですよね。 

スタミナを削る作戦で行ったんですけど、こっちが「エンプティランプ」が付いているのに、田中選手はバイクみたいな予備タンクが付いている状況だったんですよ(笑) そこでペースを崩されていました。その後、他の選手と闘っている田中選手を見て、単純に寝ている時間がないんだと感じました。自分のペースに持ち込めなかったというのは、その部分ですよね。

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