――僕はCATCH THE WAVEの第二戦目6.8蕨大会で広田さんが「もうあとがないレジーナがベルトを外します」と言ってレフェリーにベルトを預けたシーンを見て、過去にベルトを外すだけでお客さんを楽しませてくれるレスラーがいたかを考えました。他のレスラーはできないですよ。
広田:せっかくベルトを持っている。チャンピオンでいる間に私ができることがあるはず。それもその一つですね。
――もし新日本プロレスのオカダカズチカ選手が「チャンピオンのオカダが、強さの象徴であるベルトが外します」といったら「試合前に緊張感を削ぐようなやめてほしい」と思います(苦笑)。でも広田さんの場合、お客さんが笑顔になりますね。ところでレジーナとしてCATCH THE WAVEに挑む思いを教えてください。
広田:CATCH THE WAVEに優勝した「波女」がレジーナに挑戦できる権利を与えられます。参加している選手が私の持つベルトに挑むために戦っているわけです。ですから「このベルトに挑戦するためにみんな戦ってくれてありがとう」とお母さん目線になっていますね(笑)。
私自身のモチベーションはチャンピオンだから難しいですよ。「私はもっと主役になってしまいますが宜しいでしょうか?」と言う気持ちですかね(苦笑)。
例えば、私がCATCH THE WAVEで負けたとします。波女にはなれませんでした。でも波女が挑戦するレジーナ(チャンピオン)は私です。だからどうでも良いわけではないけど、「CATCHに出場する意義」を探していました。どうやったらモチベーションを上げられるか悩みましたね。
「お金のためか?お金はありがたいけど…お金じゃなかったら、なに?」と袋小路に入っていました。そういう悶々とした状態の中、初戦ヤングブロック(※)を勝ち上がってきた稲葉ともかに秒殺されると言う(苦笑)。
※若手選手のみで行われる大会。優勝した選手がCATCH THE WAVEに出場できる。
でも逆に初戦破れて良かったと思っています。レジーナだからではなく、CATCH THE WAVEを引っ掻き回して、波女になれなくても「CATCHに広田が出場して良かったね」と思われるようにしようと。
ただ私が波女になったら「レジーナはCATCHに出場しなくてもいい!」というルールを作ろうと思います。今後、私みたいに悶々とするレジーナがいなくなるためにも(笑)。
<おわり>
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取材・文・編集/大楽 聡詞
写真提供/プロレスリングWAVE