――開催中のCATCH THE WAVEについて教えていただけますか?
広田:WAVEに所属しチャンピオンとして迎える初めての大会です。所属になってCATCHに出場することは他の団体の選手より「いい試合をしなければいけない」…当たり前のことですけど(笑)。
チャンピオンでCATCHに臨んでいるから発言に違和感があるかも知れませんが、勝敗はもちろん「試合内容が、やっぱり違うね」と言われるようにしないといけない。とにかく重圧がすごいですね(苦笑)。
――それは広田さん本人だけが感じていることですか?
広田:いや、絶対に周りも思っています。チャンピオンとしてCATCH出場なので特別だと思います。まずは「ベルトの重み」というチャンピオンにしか分からないことがあるんですよ。「やった、ベルトを巻いた!」という思いと「しまった、ベルトを巻いてしまった…」という思いがありますね。
過去にレジーナのチャンピオンでWAVEを辞めていった人たちを集め、何でも好きなものをご馳走してあげたい。「よくぞ、このベルトを巻いてタイトルマッチやメインの重圧に耐えてくれてありがとう」という気持ちでいっぱいです(笑)。
Regina di WAVE王座はそういう重みがあります。私の中で最初は重圧の方が大きかったですね。それがCATCH THE WAVEのトーナメントが始まって、やっと解放されました。
――元々、広田さんはタイトルに興味がありましたか?
広田:全然ないです(笑)。
――そうですよね(笑)。
広田:昨年の6月前後、チャンピオンの野崎が「広田さんになら勝てます」と私を挑発してきました。野崎はベルトを巻いて変わった選手です。イメージとかリング上の佇まいとか試合内容も含め風格を備えた。私が見てきた中でレジーナのベルト巻いて急成長したレスラーの1人。チャンピオンとして重圧を感じて、それを克服した選手ですね。
だから「そんな野崎が言うのならベルトに興味を持ってみようかな?」と思いました。