――大学卒業後は、プロレスラーとしてデビューされるまで3年間期間が空きますが、この時期は何をされていたのですか?
HARASHIMA:実は教師になりたくて教員試験を受けていたんですよ。でも当時は教員志望者が多く、試験を受けてもなかなか受かりませんでした。 その最中には色々なアルバイトをしていて、その中の一つにDDTのリング設営があったのですが、ある時、関係者の方から「選手がいないから試合に出てくれないか?」と言われまして。すぐにデビューが決まったんです(笑)。
――え、いきなりデビューですか!?
HARASHIMA:そうなんです(笑)。その頃、アルバイトの傍、定期的にアマチュアの格闘技サークルで練習をしていて。寝技中心の総合格闘技なんですが、プロレスに通じる基本的な動きを学ぶことができたので、デビュー時にはたいへん役に立ちました(笑)。
――アマチュアとはいえ、格闘技の練習をできていたというのは大きかったですね。それからプロレスラーとしてのキャリアが始まったわけですが、試合前に欠かさず行うルーティンはありますか?
HARASHIMA:霧吹きで自分に水を吹き付ける、というのを必ず行います。昔は見栄えが良いように体にオイルを塗っていたのですが、滑るので止めました(笑)。水を吹き付けるのは試合前、高ぶった気持ちを一度クールダウンさせる役目もあるんですよ。
――そうなんですね! では、リング上のコスチュームやトレーニングの際のシューズなど、こだわりの「GEAR(道具)」もあれば教えて下さい。
HARASHIMA:少し前まで、トレーニングの際、五本指シューズを履いていました。何故かというと、ウェイトトレーニングをする時、足にフィットして踏ん張りが利くからです。最近は外履きのまま入れるジムに通っているので、通常のシューズに変えてしまいましたが(笑)。
ただ、靴下は五本指ソックスでグリップが付いているものを履いています。 この取材前にジムに行っていたので、今も履いているんですよ。若干色がカラフルですけど(笑)。試合の時も、リングシューズの中は基本的には指が離れていて、グリップが付いているソックスを使用しています。
――試合中、レスラーの方々はこのタイプのソックスを履いているのですか?
HARASHIMA:レスラーによると思いますけど、五本指ソックスを履いている人は多いと思いますね。