ーー原作は、「善神の末裔」が、邪神を倒すために「バイオアーマー」を着るということでした。プロレスラーの獣神サンダーライガー選手が歩んだ31年間はいかがでしたか?
永井:ライガーさん自身の闘いというのが伝説を具現化しているようで、いつの試合も興奮して観ていました。
ーーライガー選手、永井先生をお迎えしていかがですか?
ライガー:山田くんは邪神の塊です(笑)。
僕はずっと「マスクマン」になりたかった。「ライガー」を名乗っていいのか、悩みに悩んだこともありましたが、「マジンガーZ」、「デビルマン」といった永井豪先生の作品を子供の頃から観ていましたので、お話をいただけたときは嬉しかったです。
永井先生から、「ライガーとして31年間。良かったんじゃないか?」と言われて、ホッとしております。本当に変な意味じゃなく、肩の荷が下りたと(笑)。
僕はこのレスラー人生、人に恵まれたと思います。カルガリー時代の「ミスターヒト」こと安達さん、藤原喜明さん、猪木さん、山本小鉄さん、その他先輩方、そして永井豪先生、こういった方々がいらっしゃったからこそ、今の僕があると思います。
本当に「バイオアーマー」を着ていると、「邪神の山田くん」が消えてしまいます。本当にみんなに感謝です。永井先生、本当にありがとうございました。
ーー「 バイオアーマー」は、今後脱ぐことになるかと思うんですけど…。
ライガー:「バイオアーマー」は脱ぎますけど、マスクはこのままです。
永井先生に『ライガー選手マスクは取るのかい?』と聞かれたんですが、その時に僕は「今さらマスクを取ってもしようがないし、僕はライガーのままでいたいんです」と伝えました。
その時に「そのままライガーでいてください」と先生にお許しをいただきましたので、これからも獣神サンダー・ライガーのままでいます。
ただ「バイオアーマー」は着ないので、多少は邪神にまみれたライガーになるかもしれません。ファンの皆様、お気をつけください(笑)。
そういう意味では「新旧のジュニア対決」「これからの新日を占う試合」だったんじゃないかと捉えています。
新日の未来は明るい。これ以上、明るいものはないですね。これからはプロレスファンに戻り、「すげぇ!」と叫んでいたいと思います。
それから、天国にいる橋本真也選手に『俺のレスラー生活、終わったよ』と言いたいですね。