ーー場内からは「辞めないで」という声も聞こえていたと思うが、どのような想いで今日は戦いましたか。?
ライガー:試合が始まったら、そんなのは関係ないです。対角線にはチャンピオン(高橋ヒロム)がいますからね。
下手な試合をしたら「やっぱり、ライガーダメだね」と言われるし、みなさんが「まだ、できるじゃん」「もったいない」「辞めないで!」などの声を発してくれたら、それが僕にしてみれば 「100点満点の引退試合」だったと思います。
1月4日には、藤波辰爾、ザ・グレート・サスケ、タイガーマスクと組み、佐野直喜、大谷晋二郎、高岩竜一、田口隆祐組と対戦した。
ーー1月4日は、今までのライガー選手の戦いを振り返るような試合。1月5日は、未来の新日本、もしくは世界中のジュニアの未来を託すような試合になりました。その2日間を振り返っていかがでしたか?
ライガー:僕の中ではすごく満足しています。しんみりとした内容だけにはしたくないと常に言っていましたので、本当に真正面から、ぶつかって、粉々に砕かれた。これは、もう悔いはないでしょう。
完璧に叩き潰されて、(高橋)ヒロム選手が「僕がもっと新日を大きくします」と言ってくれたので、もういいでしょう。 何も思い残すことなく引退ということでしょうか。
ーーここで獣神サンダー・ライガーの生みの親“永井豪”先生登場。
永井:本当にライガーさんとお会いしたのは31年前でした。「新日本プロレスでマスクマンが誕生するんだけど、誰がライガーを被ってくれるんだろう?」と期待して待っていたら、ライガー選手、山田選手が(笑)。
情熱と熱意を感じたのが嬉しくて、すぐに『やってください』とお願いしました。その判断に間違いはなく、31年間も活躍していただけたのは本当に嬉しいです。
どの試合も「ライガーらしいイメージ」が溢れていて、いろいろなプロレスファンが喜ぶスタイルを確立してくれたと思います。本当に感謝しかありません。