
2025年4月23日、新宿FACEで「シン・広田さくら緊急自主興行『サクパラダイスへようこそ~最後に遊びましょ~』」が開催。シン・里村明衣子と5月に引退を控えた高橋奈七永のシングル対決がおこなわれた。
主催者のシン・広田さくらが不在の中、第3試合に登場した“シン・里村明衣子”。オープニングマッチの新崎人生戦に続いて2試合目に挑む里村は、全身に疲労感が漂いながらも眼光鋭く、5月に引退を控える「女子プロレス界の人間国宝」高橋奈七永の入場を静かに待つ。

特別ルールとしてフォールやギブアップが決まっても7分間試合が続行。「里村」コールと「パッション」コールが交差する中、試合のゴングが鳴り響きます。
シン・里村は疲労が蓄積しているせいか、おぼつかないローキックで高橋を威嚇するが、高橋には全くダメージを与えられない。逆にエルボーが里村の首元をとらえ、フォールを奪取する高橋。
そしてヘッドロック、腕ひしぎ逆十字固め、リバースインディアンデスロック、足4の字固めと矢継ぎ早に技を繰り出し、里村から次々とギブアップを奪う。

里村も足4の字固めをリバースで返すなど必死に抵抗するが、高橋の猛攻に終始押されっぱなし。ラリアットとエルボーの連打に追い込まれながらも、シン・里村は最後の力を振り絞りオーバーヘッドキック「気味」の蹴りや連続フォールを試みるが、3カウントは遠い。
シン・里村明衣子と高橋奈七永の「7分間世紀の一戦」は、16対0の圧倒的なスコアで高橋が勝利を収めた。

試合後、高橋奈七永は同期である広田さくらに向けて感謝の言葉を述べた。「里村選手、同期で同い年の広田さくら、ありがとう!この気持ちはなんて表現したらいいのか、いまだにわからないけど……」と困惑しつつ、広田が泣きながら電話で「辞めるのは寂しい」と伝えてきたことを回想。
その上で「現役レスラーとして唯一の同期であり、厳しい女子プロレスの世界を共に生き抜いてきた。私も里村選手も先に引退しますが、広田さくら、ここから真面目になって女子プロレス界を背負え!できるだろう!」と激励の言葉を送った。
<インフォメーション>
5月4日(日)後楽園大会から約2ヶ月半に及ぶCATCH THE WAVE 2025が開幕。昨年覇者は上谷沙弥はRegina di WAVE~WAVE認定シングルチャンピオンを戴冠、その後スターダムの”赤いベルト”ワールド・オブ・スターダム王座を奪取し女子プロレス界のトップに駆け上がった。果たして今年の波女は誰になるのか?チケット等の詳細はプロレスリングwaveウェブサイトをご確認ください。
記事/まるスポ編集部