
4月23日、上野恩賜公園野外ステージで「DDT春の拳祭り ~まだまだ上野やるよ~」が開催。メインイベントでは無期限海外遠征を発表した中村圭吾の壮行試合が行われた。
中村は1999年生まれの25歳。空手黒帯の実力を持ち、プロレスラーを目指して名門レスリング部のある盛岡工業高校に進学。卒業後、上京しDDTの門を叩いた。
2019年10月19日にデビューし、2021年にはKO-D8人タッグ王座を取得するなど勢いに乗るも、2021年11月~2023年1月、2023年4月~2024年4月とケガによる2度の長期欠場が続いた。
2024年4月26日、MAOが当時保持していたDDT UNIVERSAL王座に復帰戦でいきなり挑戦。今年4月6日後楽園、青木真也と共にKO-Dタッグ王座に挑戦するなどケガすることなくリングに上がり続けた。
しかし4.8上野大会、中村は「タッグ王座に挑戦した際、パートナーの助けが必要だった自身の状況を変えたい」と、4.23上野大会を最後に無期限海外遠征に行くことを発表。

壮行試合の対戦相手は上野勇希。復帰直後の2024年4月29日札幌大会で対戦して以来、約1年ぶりのシングルマッチ。
札幌大会後、中村は上野について「DDTの中で自分がこれからどこまで行けるのかの目印になると思った」とコメント。この1年、果敢に挑戦した中村の成長を上野に見せられるか。

中村のセコンドには納谷幸男やTo-yはじめ、中村を慕う仲間が続々と登場。試合開始直後、両者ロックアップ。客席に降りて中村は上野の背中に強烈なキック。上野も客席の端から助走をつけて中村の顔にキックを見舞う。
上野がセコンドに向かって「応援したいやつは(リングに)上がってこい!」と叫ぶ。須見、高鹿、正田、佐藤大地、夢虹、石田、納谷、勝俣、MAO、To-yがリングに上がり、「中村さん、がんばれ!」とエルボー。中村はキックで返していく。