
柔道整復師の父を持ち、自身も柔道整復師としてこれまで述べ5万人の身体を施術、身体づくりサポートする株式会社VCL代表取締役“中村雅貴”。整骨院で三年間、整形外科で三年間勤め、整骨院では基本的な身体のしくみやリラクゼーション等を学び、整形外科ではより詳しく整形外科的疾患のリハビリ方法や骨折の後療法を学んだ。その経験から”足首姿勢改善ラボ”を立ち上げ「足首から姿勢を整える」独自の”VCLメソッド”を考案。バレエやダンス、サッカー等のアスリートが絶大な信頼を寄せる。
中村氏は1989年1月16日生まれの36歳。出身地は群馬県桐生市。実家は山側に位置しており、木々に囲まれた地域で伸び伸びと育った。
家族構成は整骨院を営む父と母、4人兄弟の2番目。小学校時代は水泳、中学ではバスケットボール部で活躍。水泳で培った肺活量はランニングなど他のスポーツでも役立った。18歳から24歳まではランニングを中心に取り組み、体力と忍耐力を鍛錬。父親の姿から適応力や独自の価値観を育み、現在も筋力トレーニングなどを通じて健康管理に努めている。
幼少期、父親が整骨で治せないことで整骨学の限界を感じることがあった。
「子供の頃、父親はどんな身体の歪みでも治せると思っていました。ある時、背中が90度に曲がっている年配の人を見て“あれは治せないの?”と聞いたら父が言葉を濁した。それで幼いながら、整骨学の限界を感じました」
中学生の時、近くに開業した整形外科に同級生が通う姿を目の当たりにし、整骨院の価値を見つめる時期も。それでも父親の職業を通じて人間の身体に興味を持つキッカケが育まれた。
高校卒業後、資格取得のため群馬県にある鍼灸や柔道整復師の専門学校に進学。
「自分に特別やりたいことがあったわけではなく、父親の影響で自然にこの道を選びました」
当初はそれほど熱心ではなかったが、ある友人との出会いが中村の人生を変える。
「学校の近くにジムがあり友人と一緒に筋トレに励む時期がありました。友人の『広背筋はこう使う』とか『大胸筋はこういった作用がある』という話を聞いて身体作りに興味を持ちました」