カヌースラローム・加藤成選手(中1)気分転換はジャズ鑑賞、夢はカヌー競技アジア人初オリンピック金メダリスト!

目次
世界中のカヌー選手の動画を観て、日々研究に励む加藤選手

初めて出場した大会で3位入賞、クリスマス杯の悲劇

2023年11月26日に開催された「第3回江戸川区長杯カヌー・スラローム大会」に出場した加藤選手は、小学生K-1男子の部で見事3位に入賞。「初めてカヌー・スラローム大会で表彰台に上がれて嬉しかった。もっと練習して上位を目指したいと思いました」と喜びを語った。

母のさやかさんも、「1位と2位は全国レベルのトップ選手。その中に息子が並んでいるのが誇らしかった。初めてのスラローム大会で自信がついたと思います」と嬉しそうに話す。

しかし、同年12月17日に開催された“第30回クリスマスカップ カヌースラロームレース”では、加藤選手に試練が訪れる。

クリスマスカップは、カヌーボランティア団体“Whitewater Slalom Network”が企画する大会で、東京都青梅市の御岳渓谷で開催される。競技は激しい急流で行われ、それまで加藤選手が練習していた“カヌー・スラロームセンター”や江戸川区を流れる“左近川”のように緩やかな流れとは大きく異なる環境。結果はクラス最下位に終わった。

さやかさんは「初めての大会で3位入賞したことから期待されていただけに、クラス最下位の結果に衝撃を受けました。帰りの車内で涙を流す息子を見て、“こんなにも悔しい思いをしていたんだ”と驚きました」と語る。

その後、加藤選手は“流されることを前提に、どう漕ぐか”を課題とし練習に励む。それまでYouTubeで海外のカヌーレースを視聴していたが、有名カヌー選手による基礎練習を参考に自らのトレーニングに取り入れた。

さやかさんは、「あの大会を私たちは『クリスマスカップの悲劇』と呼んでいます。でも、悔しさを乗り越え課題と向き合ったことで、翌年ジャパンカップ岡山大会での優勝につながったと思います」と話す。

1 2 3 4 5

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

Share me!
  • URLをコピーしました!
目次