
チャンピオンカーニバルに賭ける想い
本田竜輝は2023年、2024年の「王道トーナメント」で2年連続準優勝を果たしたが、その表情は明るいものではなかった。
「結局、優勝しないと意味がない。2024年は“ELPIDA”の綾部に優勝決定戦で敗れました。昨年、安齊は三冠王座を獲得し、現在はHAYATOとともにアジアタッグ王者です。俺もそろそろ勲章が欲しい。今年のチャンピオン・カーニバル(CC)を絶対に獲得したいですね。」と本田は熱く語る。
2025年のCCでは、本田はBブロックにエントリー。BブロックにはCC2022で史上最年少優勝を果たした青柳優馬を始め、斉藤レイ、大森北斗、安齊勇馬、綾部蓮、エーグル・ブラン、マイク・D・ベッキオ、菊田円といった実力者たちが参戦している。
本田は「Bブロックは斉藤レイ以外20代の選手が中心で、非常に年齢層が若い。ELPIDAの綾部や安齊もいるし、他団体で活きの良いドラゴンゲートの菊田もいます。CC最年少優勝記録を持つ青柳や大森もいるし、外国人選手のベッキオやエーグルとの戦いも楽しみです。純粋に勝ちたいですね。“同世代の中で俺が一番強い”ってアピールしたい」と拳を握りしめた。

昨年のCC2024、本田は2勝5敗という結果に終わった。当時、三冠王者の安齊勇馬と斉藤レイには勝利したものの、諏訪魔、斉藤ジュン、鈴木秀樹、ハートリー・ジャクソン、ロード・クルーに敗れている。秋開催の「王道トーナメント」では2年連続準優勝を果たしたが、春の祭典では目立った成果を残せていない。
「そういうイメージがあるのは分かっています。でも、俺は今の立ち位置に納得しているわけではありません。青柳優馬はデビュー8年目で26歳6カ月のCC史上最年少優勝記録を持っていますが、俺は今年25歳、デビュー7年目。最年少優勝記録の上書きも狙っています。4年連続4度目の出場で、過去3回は結果を残せていないけれど、今年は一味違う。今年優勝すれば、25歳3カ月でCC最年少記録を更新です。全員ぶちのめして、CC初制覇と史上最年少記録を更新してやります!」
<インフォメーション>
4月9日後楽園から開幕する“春の祭典”チャンピオンカーニバル2025。18名の選手がA・Bブロックに分かれシングルで対戦する。詳しくは全日本プロレスWEBサイトをご覧ください。
◆本田竜輝 X(旧Twitter)
◇本田竜輝 インスタグラム
取材・文/大楽聡詞
写真提供/全日本プロレス