三軍降格の西武・佐藤龍世がイースタン・リーグで復帰 大失態からのリスタートでまたもや失った信頼獲得なるか

[sp]
[/sp]

いよいよ開幕を迎えるプロ野球。西武は28日の開幕3連戦を本拠地・ベルーナドームで迎える。

昨季はチーム打率.212で貧打に泣くなど年間通じて苦しむシーズンとなったが、その中で奮闘した一人が開幕のラインナップから外れる可能性が高まっている。

それが佐藤龍世である。24年は開幕2カード目から6番・三塁で出場すると、3番や5番とクリーンアップを務めた。

6月に骨折で2ヶ月の長期離脱を強いられるも、8月に復帰し下旬から終了まで4番を打つなどキャリアハイの93試合に出場。打率.244・7本塁打・34打点の成績を残した。

今季は真の中軸打者としてステップアップを図るシーズンを目指していたはずだが、昨オフから今月にかけての佐藤の発言や行動でファンからも批判の声が集まっている。

さかのぼること昨年12月の契約更改の席。ポジションについて「僕の中では、トノさんとの争いは絶対にしたくない。トノさんと争うくらいなら、ライトに行きたい。外野用のグラブももう頼んでいます」と発言。

これは主力の外崎修汰が、二塁手から三塁手にコンバートすることを受けてのもの。佐藤も三塁で出場を続けていたこと、そして同じ富士大の先輩後輩の関係もあることなどから複雑な心境を明かしていた。

そして追い討ちをかけたのが今月犯した自らの”失態”だった。

5日から北海道での日本ハム2連戦を終え、チームは札幌から静岡へと7日に飛行機で移動した。その移動の際に、佐藤は定刻になっても空港に姿を現すことはなくチームの移動便に乗りそびれたのだ。

理由はなんと寝坊。しかもそれが移動日前日にチーム宿舎と別のホテルで女性と一夜を過ごした後に、爆睡したことが原因だと一部で報じられた。

11日に本拠地でオープン戦を迎える際に西口文也監督も、「寝坊したから3軍に落とした。それだけです。危機感がないというか、現状で自分がどういう立ち位置にいるのか考えてほしい」と苦言を呈した。

佐藤は以前にも信用を失う行為を犯していた。20年4月にも球団が不要不急の外出禁止を定めていたにも関わらず、当時チームメイトだった相内誠と千葉県内のゴルフ場へ外出。

首都高の山手トンネル内を149キロで走行し、道路交通法違反の罪に問われる事件を起こしていた。

同年10月に東京地裁で懲役3カ月・執行猶予2年の有罪判決、球団から無期限の対外試合出場禁止などの処分を受け、21年途中には一度日本ハムに”放出”されたこともあった。

そんな過去も再び掘り起こされたことから、ファンからの風当たりも一層厳しくなっており、「外崎とのポジション争いを逃げたところから嫌な予感がした」「若手の見本にならないといけない年齢なのに…」と呆れも交えたコメントも飛んだ。

佐藤は25日にイースタン・リーグのDeNA戦(横須賀)に出場し、実戦に復帰。5番・三塁でスタメン出場し4打数2安打をマークした。

ここから名誉挽回の道は険しいかもしれないが、結果でアピールして再び一軍へのチャンスを自ら掴むしかない。

記事/まるスポ編集部

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

Share me!
  • URLをコピーしました!
目次