
3月20日、後楽園ホールにて「Judgement2025~旗揚げ28周年記念大会5時間スペシャル~」が開催。<王者>男色ディーノ vs <挑戦者>スーパー・ササダンゴ・マシンのDDT EXTREME選手権試合が実施された。特別立会人として鶴見亜門(今林久弥GM)も参加。
ディーノは1977年生まれの47歳。 対戦相手の唇を奪う技「リップロック」などを得意とし、プロレス業界で異彩を放つ “ゲイレスラー”。一方、ササダンゴは生年月日非公開だが、今回はディーノと “同い年対決” だと自ら発言。ビジネス用語を交えパワーポイントでプレゼンするマイクパフォーマンスを得意とする “謎のマスクマン” 。28年続くDDTの初期メンバーとして、団体が “文化系プロレス” と呼ばれる土台を作り上げてきた2人。
特別立会人の鶴見亜門は、DDTが2004年〜2022年にかけて行った「マッスル」興行において今林GMが演じた“高名な演出家” 。「マッスル」は、“ササダンゴの中の人” との噂もある「マッスル坂井」が立ち上げた興行であることから、ディーノの指名により今回の参戦となった。
ディーノとササダンゴが対峙したのは2.23後楽園大会。ディーノ&竹田光珠vsササダンゴ&今成夢人のタッグマッチ終了後、ササダンゴがパワポでEXTREME王座に “最後の” 挑戦をしたいとプレゼン。3.20のタイトルマッチが決定した。
EXTREME戦に向けて「若い選手が台頭しているDDTで、中年なりの存在理由を証明したい」と話していたディーノ。3月16日に行われた記者会見では「敗者入団マッチ」 を提案。ササダンゴが敗れた場合はDDT準所属から本所属に、ディーノが敗れた場合は愛犬・ハクがDDT所属になるというルール。

試合開始前、リングに上がった鶴見亜門が「試合がスローモーションで見える瞬間、選手の心の声が聞こえてくる瞬間がある。その瞬間しか見たくない」と主張。それに応えるように、ディーノはスローな動きで入場。ゆっくりトップロープに上りベルトを掲げると、ササダンゴもまたゆっくりパイプ椅子を持ち上げてディーノを襲撃。
途中、松井レフェリーやカメラマンなどの心の声が聞こえる演出に会場は大爆笑。「マッスル」でディーノとササダンゴが演じた役を再現する場面もあり、DDTと2人の歴史を観客に思い起こさせる。スローなまま試合は続くが、最後はササダンゴがディーノを雪崩式リーマンショックでスピーディーに投げ、3カウント。ササダンゴがEXTREME王座を奪取した。