フェロモンズを超えられたかは、正直わからない
悩んだ末、出した答えは「パラレルワールドのフェロモンズ」。本来フェロモンズは “飯野の潜在能力を引き出すため” に作られたユニットであり、飯野をセンターに抜擢して活動していた。しかし今回は、竹田光珠を主人公にした“別の世界線のフェロモンズ” として登場。光珠は自慢の筋肉美をここぞとばかりにアピールしながら試合を進め、会場を笑いの渦に巻き込んだ。
ディーノは自身で出したケツ論に、「本当に直前まで悩んでたんだけど、結果として “アナザーストーリーで行こう” と。超正直に言うと、最初に想定してた構想はちょっと違うってなったんだよね。2、3日前に自分の中で違和感をおぼえて、1回崩した。そこからもう1回転して形にした。正直、フェロモンズを越えられたかどうかはまだ実感がない。」と振り返る。元々考えていた構想について問うと、「今後やるかもしれないからひみつ!」と笑ってみせた。

久々にリングで再会した光珠と今成。プロレス団体「暗黒プロレス組織666」に所属している光珠については、「元々、光珠くんのインディプロレスを突き詰める変態さが好きだったんだよね。メジャーにならない方向にあえて進む彼に、今回スポットライトを当てることができたのはよかった。どういうつもりで試合に来てくれたかはわからないけど、私のエゴに付き合ってもらった、という印象。」
ガンバレ☆プロレスに所属し、フェロモンズ解散を機にDDTを退社した今成については「今成さんからは、今、背負ってるものを感じた(今成はガンバレ☆プロレスのSOG世界無差別級王座を保持)。試合をしてわかることってあるんだよね。私・飯野さん・DDTのストーリーとは別に、“あ、ゆめちゃんもいいキャリア重ねてんな” って思ったね」と2人を評価。
2.23後楽園大会でのタッグ試合は、光珠がササダンゴに三角絞めをしながら自身のアンダーウェアを脱ごうとし、見かねた今林GMが止めに入って無効試合に。今林とディーノが口論するなか、スーパー・ササダンゴ・マシンがディーノにDDT EXTREME王座への “最後の” 挑戦を表明。ディーノは挑戦を棄却したうえで逆指名し、3.20後楽園大会でのDDT EXTREME王座の防衛戦が決定した。フェロモンズ対決から、“DDTを担ってきた顔” 対決へと物語が変わる。後編では、挑戦者ササダンゴへの思いや、EXTREME戦におけるディーノ自身の考えを聞いた。
<後編に続く>
<インフォメーション>
3月20日(木) 後楽園ホールにて「Judgement2025~旗揚げ28周年記念大会5時間スペシャル~」が開催。<王者>男色ディーノ vs スーパー・ササダンゴ・マシン<挑戦者>のDDT EXTREME選手権試合が実施されます。3月16日(日)には大田区産業プラザ(PiO)にて「Judgement2025直前!大物販&記者会見祭り」が開催。詳細はDDTプロレスリング公式サイトをご覧ください。試合は動画配信サービスWRESTLE UNIVERSEでお楽しみください。
文/藤本桃子
写真提供/DDTプロレスリング