
3.12新宿大会「遂に来た!!平田一喜15周年記念興行~語れ!15年分のHIRATA GO!!」のメインイベントは平田一喜&高橋ヒロム(新日本プロレス)&石井慧介(ガンバレ☆プロレス)vs YO-HEY(プロレスリング・ノア)&近野剣心(ダブプロレス)&高尾蒼馬の6人タッグマッチ。

10周年記念興行はコロナ禍で中止、満を持しての15周年記念興行だ。当初、平田のタッグパートナーは石井&X、2月23日の後楽園大会で「X=高橋ヒロム」と発表されると会場は大爆発!前売りチケットは完売し、当日立ち見券が販売されるほど大盛況となった。
メインに出場する平田一喜、YO-HEY、近野剣心、そしてレフェリーの玉川勝巳は元々ドラゴンゲートの神戸道場で切磋琢磨したメンバー。平田は「これまでYO-HEYと試合が組まれると、どちらかが膝を怪我したりインフルに罹ったり…とにかくYO-HEYとの間では2人の対戦を“呪い”って呼んでいます。全て中止、だから今回YO-HEYと戦いたいからプロデュース興行を企画しました」と並々ならぬ執念を燃やす。

平田一喜15周年プロデュース興行は平田の前説でスタート。あまりの緊張で胃腸薬を服用したことをカミングアウトした平田は「戦いで全てを見せてやる!」と普段とは違い力強く宣言。
試合は「大ヒラタコール」の中、戦いを待ち侘びた平田vs YO-HEYでスタート。平田は「やっとリングで会えたね、今日は熱く正々堂々戦おう」とキックを放ちYO-HEYの顔面を掻きむしる。

平田と高尾はDDTプロレス所属、それ以外は所属団体が違うため、ヒロムvs YO-HEYを始め各マッチアップが新鮮に映る。6人揃って“TOKYO GO”を踊ったり、同期の平田・YO-HEY・近野による真剣なエルボー合戦など見どころ満載の平田一喜15周年記念試合。
最後はヒロムと石井の協力を得た平田が高尾にエゴイストドライバーを決めて3カウント、自身の15周年記念興行を自らの勝利で締めた。

フラフラ状態の平田にマイクを渡されたヒロムは「この6人の中で平田さんと一緒にいた時間は一番短いと思う。13年前、月刊若手通信で俺が初勝利を手にしたのが平田さんです。いろいろな試合をしたけど、2023年11月両国の平田さんとのシングルマッチを越えるものがない。あの時シングルできたこと、ありがとうございます」と感謝を述べた。
体力が戻った平田は「YO-HEYと戦うのに15年かかった。ケガしたり絶望することもあったけど、プロレス続けていたら良いことがあった。本当にありがとうございました」と話し「老後のために集合写真を撮りたい」と参加選手を集め記念撮影。

苦楽を共にした若手時代の仲間と共にリング上で笑顔を見せた平田一喜。15年間継続したから交わった点と点は、またいつの日がつながることがあるのか。その時を楽しみに待ちたい。
<インフォメーション>
2025年3月20日後楽園「Judgement2025~旗揚げ28周年記念大会5時間スペシャル~」が開催。詳細はDDTプロレスリング公式サイトをご覧ください。また試合は動画配信サービスWRESTLE UNIVERSEでお楽しみください。