
10分間の休憩を挟み、約90分間のVRChatワールドでのスポーツ体験は終了。ゲームとは言え、上半身の動きを必要とする。心地よい疲労感が包まれながら水分補給。
「バレーボールだと本当にコートにいるような感覚、ボクシングだとリング上に立っている感覚を味わえます。この没入感がVRの魅力、ただこの世界を体験したことがない方には伝わりにくい。“没入感”を一度体験してもらえるとVRの素晴らしさが理解いただけると思います。まだ体験したことがないVRの世界を“スグバース”で体験してください」とVR愛に溢れる中橋氏は語る。
今回、取材をさせてもらった理由の一つが著者自身、多くの人にVRワールドを経験して欲しいという想いがある。中橋氏に協力いただき、一度同級生SにGoogleマップの映像がVR化されているアプリを試してもらった。彼は介護系の職場で上司と部下の間に挟まり管理職として日々ストレスを抱えているはずだが、他人の悪口を絶対に言わない。
話を戻そう、GoogleマップのVR映像アプリ(仮)は、VR上に広がる世界地図をズームすると、目の前に世界中の街角が見える。同級生Sは学生時代に足を運んだラーメン屋を発見し、今まで見たことも無いテンションで大興奮!「ここの味噌ラーメンが美味しかったんだよ。部活で辛いことがあっても、あのラーメンを食べると次の日も頑張ろうと思えたんだよな」と懐かしそうに目を細めていた。
VRは人の思い出や記憶も刺激し、感情すらも蘇らせてくれるものだと確信した。そんなタイムマシンのような経験ができるのもVR、1人でも多くの人にその世界を体験してほしいと願う。
<インフォメーション>
東京・東銀座で“スグ”にメタ“バース”に没入できるスグバースの予約や料金等はスグバースWEBサイトをご確認ください。
記事/大楽聡詞
協力・写真提供/スグバース・中橋篤