スグバース代表・中橋篤氏、元々ゲームソフト開発に従事

スグバースの代表である中橋篤氏は、ゲームソフト開発に長年従事し、筆者とは約10年の付き合い。中橋氏はバンダイやスクウェア・エニックスでゲーム制作を担当し、2017年から2020年まで加賀電子株式会社内でVRビジネスの部署を設立。
「教育関係やホテル、建築、エンタメなど、さまざまな業界にVRの活用を提案しましたが、VRの効果的なマネタイズ方法に苦慮し、受注に繋がるケースは多くはなかったですね」と中橋氏。その後、「姫宮VIGサービス合同会社」を設立し、現在スグバースを東銀座で営業しています。
「VRChatはアメリカのVRChat Inc.が運営するソーシャルVRプラットフォーム。アプリを無料でダウンロードすれば誰でも遊ぶことができます。ただVRゴーグルやゲーミングマシン並みの高性能PCを用意する必要があり、それがハードルとなりVRChatで遊ぶことを躊躇される方もいらっしゃいます。私としてはVRの素晴らしい世界を1人でも多くの人に共有してもらいたい。1983年、初めて自宅のテレビでゲームセンターと同じクオリティーのゲームを遊んだ“ファミリーコンピュータ”と同じ、いやそれ以上の衝撃をVRから受けました。ですから、”ガジェット(VRゴーグルや高性能PC)がハードルになるのならば、こちら側で用意しましょう”と。それでスグバースを立ち上げました」
幼少期からゲームに対して変わらぬ情熱を持ち続ける中橋氏。彼の“VRChatの世界を多くの人に知ってほしい”という願いが“スグバース”の設立に繋がった。だがVRChatは商用利用に対して了承してないはずだが…
「VRChatは有料イベント等、通常は規約違反になります。ただ『VRChatの世界を日本で広めたい』とVRChat側にプレゼンをし、私の想いを伝えました。その結果、前例の無いビジネスモデルでの『商用利用可能』と了承いただき、世界初の店舗型VRChat体験サービス『スグバース』が誕生しました」
今回、一見クールな中橋氏に“初心者でも遊べるVRスポーツ”をリクエスト。用意してもらったソフトは、難易度が低い方から「スキューバダイビング」「弓道」「ボウリング」「テニス」「ボクシング」「バレー」の6種類。
VR Chat内で親切丁寧に案内してくれるバーチャルアテンド「こんぶちゃん」が接客担当。ちなみにこんぶちゃんは九州からログイン。東京と九州という距離を全く感じさせないのがVRChatの世界。
