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中日球団とナゴヤドーム株式会社が「バンテリンドーム ナゴヤ」にホームランウイング(仮称)を設置すると発表した。
球団創設90周年・ドーム開業30年目を迎える26年シーズンから稼働する。
ついに正式発表されたバンテリンドームのテラス席。両翼と中堅までの位置は変わらず、右中間・左中間の外野フェンス前にせり出す形で各130席が設けられると共に、外野フェンスの高さも4.8Mから3.6Mへと低くなる。
同時にアリーナシート(仮称)の設置も発表され、既設の1・3塁フィールドシートからさらに外野方向のファウルエリアに新たに設置されるなど臨場感もさらにアップする。
数年来議論がされてきたテラス席の導入がいよいよ正式に発表された。
昨年オフのトークイベントで立浪和義前監督が「数年後には狭くなるっていう話も聞いていますけど」と先に”予告”するなど、現実味を帯びてきたとファンも感じていた中での発表だった。
何より期待されるのがドラゴンズ打撃陣の本塁打増。年間3桁のチーム本塁打数をマークしたのは、17年に111本が最後。
22年にはナゴヤ球場から移転後最小の62本、昨年は68本に留まっていた。
球界OBの間では中日出身問わずテラス導入について直近まで話がされてきた。広島で活躍した高橋慶彦氏も中日OBの牛島和彦氏と共に言及。
「(すでにホームランテラスを導入している)ソフトバンクもそうだけども、試合が動くわけですよ。ピッチャーも打たれるかもしれないけども、今まで負けてた試合が勝てる試合も生まれてくる」と期待を寄せた。
牛島氏は投手出身の立場から、成績が評価に結びつくことを考慮し以下のように述べた。
「チームと球団が一丸とならないと。この球場で防御率1点台だったけどもテラスをつくって防御率2点台になっても評価しますよと。数字だけじゃなくてトータルの野球でチームをつくってほしい」
来年は中日そして球場にとって節目の年。具体で明らかになった新生バンテリンドームに早くも期待が高まっている。
記事/まるスポ編集部