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2022年9月にデビューした“スーパールーキー”安齊勇馬もキャリア3年目に突入。昨年を振り返ると、3月に中嶋勝彦を倒し“デビュー1年6ヶ月”の安齊勇馬が三冠ヘビー級王座を獲得。最年少戴冠記録を24歳10ヶ月と更新した。三冠王座の防衛戦もチャンピオン・カーニバル2024を制覇した宮原健斗に始まり、鈴木秀樹、諏訪魔、本田竜輝、斉藤レイを相手に5回防衛。その活躍が認められ、プロレス大賞2024で殊勲賞を初受賞。2024年破竹の勢いを見せた安齊勇馬は2025年をどのように考えているのか?
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2025年は“自分が楽しむ為にやりたいことをやる”
――安齊勇馬選手はキャリア3年目、2025年が始まりました。今年はどんな一年にしたいですか?
安齊:僕はデビューしてから“全日本の為に”っていう思いでずっと戦ってきました。デビュー戦が外敵である新日本プロレスの永田裕志さん、必死に食らいつきました。デビュー後にタッグを組ませていただき学ぶことが多かった。
――その永田選手が2023年2月に宮原健斗選手を破り三冠王者に君臨、全日本のベルトが流出しましたね。
安齊:その後、同年7月に永田さんを青柳優馬さんが破り全日本に奪還しましたが、同年11月に今度は中嶋勝彦選手が獲得し、再度ベルトが外敵に渡りました。2024年3月、僕は全日本に取り戻すために必死に戦い、その後も死に物狂いで防衛戦を行いました。
振り返るとデビューからガムシャラに戦ってきたなと。だから今年は“自分が楽しむ為にやりたいことをやろう”って思っています。
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――気持ちが変化したのは、いつですか?
安齊:昨年、三冠ベルトを巻き何度も防衛戦を重ねました。今、ライジングHAYATOさんとアジアタッグを巻いて1つの区切りかと感じました。
このまま、ただ“全日本の為に”って思いだけで戦ったら、パッとしないというか…小さくまとまって終わってしまう。「もっと自分ができること、いろんなことにチャレンジしよう」って。