新日本プロレス・井上亘さんが歩むセカンドキャリア（後編）「小学生から高齢者まで、プロレス流トレーニングで健康に過ごせる手助けを」

――励みになりますよね。

井上：それに巷では「人生100年時代」という言葉も耳にするようになりました。今後さらに高齢化社会が進みます。私は「みんな一人一人が元気で健康でいたらいいな」と思い、そのためには適度な運動を継続して頂きたい。そこに私たちプロレスラーが学んできたトレーニングが役に立つのであればお伝えしたいです。それをTTGCでやりたいと思っています。

――現在はそのオンラインでの指導が中心でしょうか？

井上：毎週火曜日にオンラインでレッスンしています。現在は北海道から沖縄まで場所に関係なく受講していただくことが可能です。TTGCの参加者は、北は北海道、南は福岡県。時々会員様が海外旅行に行った先でTTGCのオンラインにご参加されたりしています。そういったことが出来るなんて、便利な世の中になりましたよね。

私の希望は「日本の離島からの参加者がいたらいいなぁ」と。海外からでもTTGCが出来ているので、日本の離島からでも実現が可能。これはまさに今の世の中にオンラインがあるからこそ出来る素敵なことだと思っています。離島にお住いのプロレスファンの皆様、ご参加をお待ちしております！

また「あなたの街にTTGC」と題してプロレスラーが出張トレーニングを行います。2024年は、定期的に東京・南麻布にあるWELL_J（ウェルジェイ）スタジオで開催しました。

――参加される方は、東京近郊の方が多いのでしょうか？

井上：はい、関東近郊の方が多いですが、北海道や秋田、大阪、福岡などからもご参加して頂きました。私はプロレスファン皆様のエネルギー、そして行動力の凄さを感じています！

――プロレスファンなら一度はレスラーとトレーニングしたいし、どんなトレーニングをしているのか気になりますね。今後の目標はありますか？

井上：私がTTGCを通してしたいことが３つあります。

1つ目はTTGCを通して皆様お一人お一人の健康のためのトレーニング方法を知ってもらうこと。

2つ目はTTGCが選手のセカンドキャリアの選択肢の一つになること。

3つ目はTTGCの理念である「TTGCはトレーニングを通してみんなのココロとカラダを元気にすること」。私はこの部分を皆さんにキチンと伝えたいです。

「みんなのココロとカラダ」の部分にある「みんな」は、TTGCに関係するみんなのことです。例えば、参加者なら「TTGCのトレーニングに参加してたくさん汗がかけたし元気が出た！」とか、主催者の立場なら「TTGCを呼んで地元のみんなを元気に出来た！」とか。

選手の立場なら「みんなが私のトレーニングはキツイキツイと言いながらもやり遂げてくれた！」とか。みんなの喜びや楽しさを伸ばすこと。それが私のしたいことです。