新日本プロレス・井上亘さんが歩むセカンドキャリア(前編)「最初の入門テストは棚橋弘至社長と一緒に受けて共に不合格でした」

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――棚橋社長は一度落ちた後、G1両国大会での通用口で鍛え上げたタンクトップ姿を関係者やスタッフ見せてアピールしていたエピソードがあります。真壁選手が棚橋社長に気づいて「この前の入門テストで落ちた奴だ」と。

井上:社長は、その時に自分が出来る最良のアピールをやっただけだと思いますよ。それだけ社長もプロレスラーになることに本気だった。本気じゃなきゃ、この世界で生き残れませんから。私はプロレスラーになりたい人のやる気や情熱、内に秘めるものが凄まじいくらいじゃないと実際にプロレスラーにはなれないと思います。

――2回目の入門テストで合格したのでしょうか?

井上:はい、2回目の入門テストで合格しました。基礎体力、マット運動、スパーリングを終えて5名ほど残ったテスト生がリング上に並ぶように言われました。その時の試験官は長州さん。長州さんの口から「こいつらを獲るぞ!」と合格を言い渡されました。私はこの時嬉しいというよりは、「これはやばいことになった!」と身震いしました。新日本の合同練習はキツイことで有名でしたから(苦笑)。

――その後、1998年2月新日本プロレスに入門しましたね。

井上:デビューは1999年10月10日、柴田勝頼戦。入門してから1年半以上トレーニングをしていたので、「やっとデビューできた」と喜んだ記憶があります。
<中編へ続く>

プロフィール【井上亘】
1973年8月27日、東京都生まれ。180cm。1999年10月10日、新日本プロレス後楽園ホール大会でのvs柴田勝頼戦でデビュー。2007年7月、単身でメキシコへ。同年11月国内復帰、12月田口隆祐を破りIWGPジュニアヘビー級王座を初戴冠。2008年6月、BEST OF THE SUPER Jr. を初制覇しヘビー級転向。同年8月G1 CLIMAX初出場を果たす。2010年5月に永田裕志とのタッグでIWGPタッグ王座獲得。同年G1 TAG LEAGUE優勝(w/永田裕志)。2013年3月、「頚椎椎間板ヘルニア」及び「右変形性肩関節炎」の負傷で長期欠場を発表。2014年2月、レスラーとして最低限のトレーニングができないことから引退を発表。同年4月2日後楽園ホールで15年間のプロレス人生に終止符を打った。引退後は新日本プロレスの社員として広報宣伝部&興行事業部で活躍。彼が力を入れている「TTGC(=The Third Generation Club)」はプロレスラーから直接トレーニングを受けられる。オンライントレーニングでは全国各地から参加者が集う人気のプログラムだ。

<インフォメーション>
今後のTTGCのオンライントレーニングの詳細は新日本プロレス”The Third Generation Club”WEBサイトをご確認ください

井上亘 X

取材・文/大楽聡詞
写真提供/新日本プロレス

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