中日 バンテリンドームにいよいよ”ホームランテラス”設置。数年議論され続けてきた話題に終止符を打ち、得点力不足解消の期待も

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中日の本拠地である「バンテリンドーム ナゴヤ」にテラス席が設置されることが先日報道された。

外野フェンス手前に観客席を増設することで観客増を見込めるだけでなく、一番は打撃陣の本塁打増が期待できる。

数年来、テラス設置について中日を始めとしたプロ野球OBやファンの間で意見が述べられてきたが、ついに動き出すことになる。今季終了後に改修工事を開始し、26年からの使用が予定されるという。

3年連続最下位に沈む中日だが、その大きな要因が得点力不足。この間チーム得点数もリーグ最下位となっており、指揮を執っていた立浪和義前監督も

「バンテリンドームというのは、なかなか点が入りにくい投手が有利な球場なので、この3年間点数が取れなかったですから」

と後にトークショーで振り返るほどだった。

テラスのない現在は両翼100m・中堅122mで、フェンスの高さが4.8m。NPBの本拠地球場で本塁打が出にくい球場とされており、それが上記の低迷の理由とリンクされている。

本拠地としてプレーしてきた中日OBでは、平田良介氏がYouTubeで荒木雅博氏と対談した際に

「他の球場だとホームランなのが、バンテリンだと外野フライでアウトになるのがとても残念だと思う」

とコメント。荒木氏もそれを聞いて、

「その試合の成績だけじゃない。今日外野に大きいのを打ったけどもアウトで4打数0安打でした。その当たりがフェンスに当たって二塁打になったとしたら、選手が変わってくる」

と打撃陣への影響についても付け加えた。テラス設置の報道が出た後に、同じく中日OBで通算403本塁打を放った山﨑武司氏は

「距離が短くなればホームランが出やすくなりますので、ドラゴンズは長打不足がかなりありましたからとてもいいことだと思います」

と歓迎した。デメリットとして投手の被本塁打が増えることが考えられるが山﨑氏は、

「いい投手は狭かろうが広かろうが、打たれないですから。そのことを考えると、ホームランテラスがあった方が勝ち星の上乗せはあるのではないか」

とメリットの方が大きいという見解を示した。

来年からにはなるが、設置されるテラスによって竜戦士に強力な援軍となるのか。その期待の前に、まずは井上一樹監督にとって新たな船出が始まろうとしている。

記事/まるスポ編集部

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