高木豊氏が片岡篤史氏と”バッティング議論” 対談で述べた「選手が悩んでいる」こととは?

近年3割打者の減少が指摘され、23年は3割打者がセパ合わせて5人、昨季は計3人と年々減っている傾向にある。

プロ野球OBもそれぞれが持論を述べている中で、その一つがさまざまな技術・理論が各所で発信されていることが挙げられている。

実際に現役プロ野球選手もコーチのアドバイスよりもそのYouTubeを見て取り入れることもあり、指導者にとって悩みの種となっている。

ただ、それは選手にとっても同じではないかという見解もある。昨季中日でヘッドコーチを務めた片岡篤史氏のYouTubeで、高木豊氏はこう述べている。

「色々な技術が出て、色々なところで悩んでいる。みんなが」

それを聞いた片岡氏は自身も中日では二軍監督で若い選手を見ていた経験も踏まえて、

「色々な答えが出て考える時代になってきた。成功例・情報量がありすぎて、自分で決めるんだけどもすぐに変えてしまう。これを勇気と言うのか、続ける根気がないのか分かりませんけども」

高木氏はその言葉を受け、片岡氏のPL学園時代の映像や日本ハム時代に実際に見た時のことを思い出し、以下のように私見を語った。

「(片岡氏の)高校で俺が見たイメージとプロ入って見た時のイメージって変わらないんだよ。プロに入ってくる人って、理にかなった打ち方している。自分の体に合った振り方をしてる」

かつて”理にかなった打ち方”とされているのは、「バットを上から叩く」「脇を閉める」などのアドバイスだった。

ただ近年は小学生などジュニア世代が大谷翔平選手の打ち方を参考に、下から振り上げるフォームが増えている。小学生の大会でもノーステップでいわゆる”アッパースイング”で臨む選手が見られた。

ただ、プロを経験したOBたちは、口を揃えるかのように「大谷選手はあれだけの体があるからできること」とコメントしている。

高木氏らが述べたように”自分の体に合った打ち方”をいかに見つけられるか。

甲子園でも本塁打が激減し、投高打低はプロのみならずアマチュアを含めた大きな課題となっており、また今シーズンどんな展開になるのか目が離せない。

記事/まるスポ編集部

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