――結成当初、遠藤さんは「まだ足並みが揃ってない部分がある」と。その2人の足並みが揃い出したのは、いつぐらいでしたか?
飯野:3月に全日本の安齊(勇馬)さんや本田(竜輝)さん、4月に秋山さんと松永(智充)さんと防衛した辺りから徐々にです。あの頃から誤爆やミスが少なくなったと思います。
――3月にはノア横浜「LIMIT BREAK」に出場、遠藤哲哉&飯野雄貴vs潮崎豪&夕張源太戦が行われました。ここで潮崎選手に初遭遇。この戦いが7.21両国大会のKO-Dタッグ戦まで続きました。
飯野:バーニングに加入したことで「LIMIT BREAK」に出場でき、おかげで他団体の様々な選手と戦いました。DDTでもいろんな戦いを経験させてもらいましたが、ノアでは“強さの象徴”である潮崎さんと戦い、「強さを求めるプロレス」を体現できました。
――他団体出場は刺激を受けますか?
飯野:受けますね。アウェイだと、やることも違うし経験できることも変わってきます。一箇所に止まったままでも成長はできるけど、ある程度の成長以上のものは難しい。フリーや他団体の選手と戦い、そこに混ざることでいろんな戦い方を学びました。
――9月、KANON選手から「いつでもどこでも挑戦権」を奪取、MAO選手を破り第13代DDT UNIVERSAL王者に。“飯野雄貴”としてシングル王座初戴冠です。
飯野:素直に嬉しかったですね。僕の解釈ですが、「バーニングは個々で考えるユニット」です。個人個人で考え技を磨く。遠藤さんが一つ一つ細かく指導はしない。もちろんアドバイスを求めたら返してくれます。
バーニングに加入して色々考えました。技に関して悩んだりすると遠藤さんは「やってみな」と背中を押してくれます。決して否定しない。自分で考えることは大切です。この1年で「自分で考える力」を身につけられたと思います。
9月は自分で考え、DDT UNIVERSAL王者が防衛戦後で疲弊している時、手に入れた“いつどこ挑戦権”を行使しました。