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――三冠を落とした時、「すぐに青柳優馬選手と戦いたい」と話していましたが、今はチャンスを待っているところでしょうか?
安齊:そうです、チャンスを虎視眈々と狙っています。今はライジングHAYATOさんとのアジアタッグ王座を戴冠しています。そのHAYATOさんとのタッグが楽しい。誤解して欲しくないけど、この戦いをファンの皆さんに観てほしいという気持ちが強い。
それに三冠に挑戦するなら自分の気持ちが満杯の状態で行きたい。三冠のヒリヒリする試合をしたいけど、今の三冠王者であるデイビーボーイ・スミスJr.は生半可な気持ちで挑んでも勝てる相手じゃないし、簡単に獲れるベルトでもない。
もっと「自分の気持ちが爆発したら挑みたい」と思っています。
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【全日本】第73代三冠ヘビー級王者・青柳優馬「宮原健斗と宮原を応援する奴らを、全員ぼてくりこかす」
8月17日東京・立川大会、三冠ヘビー級王者の安齊勇馬を破り青柳優馬が2度目の戴冠を果たした。試合後、リング上に現れた宮原と舌戦を展開。9月1日、宮原の地元福岡で三…
――2024年は三冠王者にもなり、環境も変わったと思います。“安齊勇馬”というプロレスラーにとって、どんな1年間でしたか?
安齊:僕はデビューしてからずっとチャレンジしかしていない。昨年、N-1 VICTORY(プロレスリング・ノア主催のヘビー級リーグ戦)に出場した時も全日本プロレスを背負って1人でノアに行き、1人で試合して、1人で帰ってきました。
三冠戦も「王者」ではあったけど、挑戦者に対して”来いよ”っていう気持ちはなくて、最前線でプロレスを盛り上げてきた選手や、時代を作ってきた選手に“今の僕”が挑戦するという気持ちで戦いました。
三冠ベルトを保持している時、“全日本の歴史や記録の全てと戦っていく”つもりでした。だから命と引き換えになっても…と覚悟を決めてリングに上がりました。
いずれにしろ、「安齊勇馬のプロレス」は進化しているはず。ただ現状に満足せず、「こんなもんじゃないんだ」って気持ちで、来年ももっともっといろんなことに挑戦していけたらなって思います。