――公開記者会見の際、今後引退ツアーを行いたいという話をされていましたが、具体的なプランはありますか?
ヒョードル:特にないね(笑)。とにかく今回全力で試合をして、終わったら十分に休息を取りたい。BELLATORで、あと2試合行うことになっている。まだ相手は決まっていないが、きっちり戦いたいと思っているよ。
――引退した後のプランはありますか?
ヒョードル:私にはチームがある。BELLATORの中にもチームがあるし、サンボチームもある。そこに所属しているスタッフや選手のサポートをしていきたいと思っているよ。あとは、ロシア国内にアマチュアMMAの組織があるから、何らかの形で協力し、ロシア国内のMMAの知名度アップをサポートしたいね。
――ヒョードル選手が格闘技を通じて学んだことは何ですか?
ヒョードル:総合格闘技だけでなくスポーツ全般に言えることだが、トレーニングを行っていく中で数々の学びがある。その中であえて2つ言うのであれば、「規律」と「辛抱強さ」ではないかな。
――12月29日が日本では最後の試合になりますが、対戦相手「クイントン”ランペイジ”ジャクソン」について印象を教えて下さい。
ヒョードル:総合格闘技の中でもトップファイターの1人だと思っている。日本での試合も数多く経験しているし、UFCでの経験もある。非常に経験値の高い選手であり、人気のある選手だと認識している。
――ジャクソン戦に向けて対策はありますか?
ヒョードル:私の中で試合のプランはできているが、それをこの場で話すわけにはいかないよ(笑)。ぜひ試合会場に来て、それを1人でも多くの人に確認してほしい。
――最後に日本のファンにメッセージをお願いします。
ヒョードル:いつも日本のファンの応援に感謝している。12月29日だけではなく私が格闘家となってから、日本のファンにはずっと支えて貰っている。だから29日は、とてもエンターテイメント性の高い試合をお見せしたいと思っている。
もちろん勝負に勝って、自分にとっても良い締めくくりにしたい。かつ私のファンにとっても良い結果をプレゼントしたいと考えているよ。
取材・文/大楽聡詞
編集・写真/佐藤主祥