今年、誰よりも世間にプロレスを届けたレスラーといえば斉藤ブラザーズだろう。2月、弟レイの右肩関節脱臼で世界タッグ王座とG-INFINITY王座を返上。だが3月に復帰すると諏訪魔&鈴木秀樹組から世界タッグを奪還。そこから無敗ロードを爆進中だ。
――2024年が間もなく終わりますが、今年1年を振り返ってどんな年でしたか。
レイ:今年は飛躍の年だったな。ベルトの防衛を重ねたし、タッグではジュンと組んで負けなしだった。ただ、自分の怪我が原因でG-INFINITYと世界タッグを1度返上することになった。
100パーセント思い通りにできているかといったら、それはまた別の話。今が1番と思わず、来年はもっと前進する年にしたいと思う。
――聞きたいことを全部話していただいてありがとうございます(笑)。
レイ:すまない(笑)。
――昨年末はDDTプロレスのシングルリーグ戦「D王GP」出場など他団体にも参加してシングルプレイヤーとしても活躍。今年はいかがですか?
レイ:チャンピオン・カーニバルは決勝まで行けなかった。兄のジュンは決勝に行ったけど優勝できなかった。
自分は仙台で安齊勇馬と三冠戦に挑み敗れた。みんなが「いい試合」とか「あと1歩」と言ってくれたけどベルトを奪取したわけでない。
シングルプレイヤーとして成長しているが、兄も自分もあと1歩だった。来年こそはどちらかが三冠を獲りたいな。
――今年、斉藤ブラザーズは写真集も発売しました。「斉藤ブラザーズ」の名がより世間に届いた気がします。
レイ:確かにだいぶ知名度は上がった。サイン会でも「プロレス初めて観に来ました」とか「斉藤ブラザーズを知って観に来ました」という人が圧倒的に多かった。色んな場所にも呼んでもらって良かったと思う。
――残すところはプロレス大賞の「最優秀タッグチーム賞」の獲得でしょうか?
レイ:そうだな。しっかりジュンと世界最強タッグを全勝優勝して、最優秀タッグチーム賞を獲りたいね。
もしそれで獲れなかったら、俺たちの努力が足りなかったってことだな。なんだかんだ、まだ甘いところはあるからな。
――2025年に向けて抱負をお願いします。
レイ:2025年も現状に満足せず、今年以上にどんどんと前進し、飛躍する年にするんで、みんな楽しみにしてくれ。DOOM!
<インフォメーション>
12月8日、東京・後楽園ホールで「世界最強タッグ決定リーグ戦2024」の優勝決定戦が開催されます。詳細は全日本プロレスWEBサイトをご覧ください。
斉藤レイ X
取材/大楽聡詞 文/#ミライ
写真/全日本プロレス