王道トーナメント2024を制覇し、青柳優馬の三冠王座に挑戦した綾部蓮。結果は惜敗、だが成長著しい綾部は下を向かず、再度三冠挑戦を視野に入れ、世界最強タッグ決定リーグ戦2024制覇を目指す!
――10月22日後楽園大会、青柳優馬選手の三冠王座への挑戦はいかがでしたか?
綾部:自分自身、三冠戦は初めてでしたが、戦ってみて「三冠戦の重み」を感じました。王道トーナメントを優勝し、偽りなく自信満々で臨んだ三冠戦。
ただ三冠戦の難しさを実感しましたね。もちろん王者・青柳優馬の強さもあったと思うけど、正直「これが三冠戦か」と負けをもって見せつけられた感じはありました。
――ただ、その重みに後押しされて、いつも以上の「綾部蓮」を見た気がします。
綾部:初めて出した技とか動きもありました。結果的に三冠戦の重さや緊張感が良い方に働いた部分はあったと思う。やっぱり綾部蓮は大舞台で輝く人間なんだなと(笑)。
――三冠戦で敗れ、今後のモチベーションは?
綾部:11月の札幌大会で三冠戦があり、デイビーボーイ・スミスJrがタイトルを奪取。
ただ、その直前の10月22日後楽園大会で負けたばかり。すぐに三冠挑戦表明をできる立場ではないですが、自分的に三冠戦でまた大きく成長したと感じています。
今年も11月、12月と2ヶ月残っています。次の三冠挑戦は2025年と言わずにドンドン狙いたい。大晦日もビッグマッチがあるし、2025年も1月2日、3日と後楽園大会があります。
綾部蓮の異常な成長スピードを、見ている人にも感じてもらえると思いますし、「改めて綾部に三冠挑戦させたい」と周りから声が上がるようにしたいですね。
――ところで2024年、まだ約2ヶ月はありますが、綾部選手にとってどんな1年でしたか?
綾部:今年4月1日、全日本プロレスに正式に入団しました。そこから文字通り「変革と飛躍の年」になったと思います。
チャンピオンカーニバルからコスチュームやファイトスタイルを徐々に変えて試したりして、それが自分の中で全部いい感じにしっくりハマりました。
結果としても王道トーナメント優勝や、獲得できなかったけど世界タッグ挑戦など全日本プロレスのトップ戦線にしっかり食い込んで戦えた。
たまに SNSで1年前の自分を見ると、1年間の成長が手に取るように分かります。だから2024年、特に4月で全日本に入団してから「変革と飛躍の年」だったと思います。
――そうすると、次はベルトですね。
綾部:そうですね。今年4月、全日本に入団して約7ヶ月経過し、王道トーナメント制覇と今の綾部蓮のベースが確立。それを2025年はさらにブラッシュアップして、より強固なものにしていけば、おのずと三冠ヘビー級ベルトは自分の腰に近づいてくるんじゃないかなと思います。
本田竜輝とのタッグもすごく噛みあっています。世界最強タッグ決定リーグ戦も制覇し、来年に弾みをつけます!
<インフォメーション>
12月8日、東京・後楽園ホールの優勝決定戦まで全日本プロレス冬の風物詩「世界最強タッグ決定リーグ戦2024」が開催中。詳細は全日本プロレスWEBサイトをご覧ください。
綾部蓮 X
取材・文/大楽聡詞
写真/全日本プロレス