ソフトバンクは4日、7名の選手に来季の支配下選手契約を結ばないことを発表した。
今回の対象となったのは、風間球打投手・笠谷俊介投手・田上奏大投手・中村亮太投手・三浦瑞樹投手・仲田慶介内野手・川原田純平内野手。
笠谷と中村亮以外は育成選手としての再契約を打診したとみられている。
風間は21年のドラフト1位で入団するも、3年間は肘や腰など度重なる怪我に苦しんだ。背番号「1」から3桁と大きくなるが気持ちは切り替えており、「当然の結果。まずは支配下契約を取り返したい」と巻き返しを誓った。
ただ、意外とも言えたのが三浦と仲田。
三浦は7月に支配下登録され、一軍では5試合に登板し無失点。さらに二軍では15試合に登板し、防御率1.60の成績でウエスタン・リーグの最優秀防御率に輝いた。
球団事務所で通告を受けた左腕は「自分の中でアピールもできてましたし、来年は勝負できる自信も自分の中ですごくあった」と、来季に向けた手応えを感じていた。
前日電話があった際には「『なんで、俺?』っていうのが頭にあった。今年が一番良いという気持ちがある中での判断だったので、自分の中ではまだ納得ができていない」と複雑な心境も明かした。
もう一方の仲田は今季開幕前に支配下契約を勝ち取り、”育成三銃士”の一員として話題を呼んだ。一軍では14打数3安打の.214だったものの、二軍では77打数31安打で打率.403、OPSも.985の成績を挙げていた。
仲田は通告を受けた後の取材で涙を流し、「正直ちょっと言葉が出ない」と悔しさをあらわにした。
続けて、「死に物狂いで支配下を勝ち取って、また二軍でやるというのは自分的にその時の気持ちでやれるかと言われると厳しい」とこちらも複雑な心境を語った。なお、2人は育成再契約については保留している。
この日発表された結果にはホークスファン問わず、SNSでさまざまな反応が見られた。
鷹党の多くは「残ってほしい」「日本シリーズの翌日にこれは心折れる…」と残念がる意見が。
また他球団ファンも反応し、「2人を全力で獲りに行ってほしい」「(ファンのチームの)監督!獲るしかない!」などと期待する声が挙がった。
果たして2人はどんな決断をするのか、その結果にファンも注目している。
記事/まるスポ編集部