巨人・菅野智之 昨季4勝からの復活で4年ぶりの最多勝に 復活を支えたフォーム改造とある球種の進化とは?

来シーズンからのメジャー挑戦を表明している巨人・菅野智之投手。

21日のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第6戦では中3日でリリーフ登板するも敗戦投手となるが、シーズンでは見事な復活劇を演出。

自身4度目の最多勝となる15勝、防御率もリーグ2位の1.67をマークし、巨人の4年ぶりリーグ優勝において最大の要因とも評された。

自己ワーストの14試合で4勝に終わった昨季から、これまで果たしてきたエースとしての”通常運転”に戻ったが、復活へのピースの一つには投球フォームを変えたことが挙げられる。

昨夏に従来のスリークォーター気味だった腕の位置を、ボールを”上から叩く・潰す”イメージで投げるよう取り組んでいたという。

これに伴いリリースポイントが10cm〜15cmほど上になり、TV番組内のインタビューで「スピードもキレも戻った感覚がある」と話した通り、ストレートの威力が向上。

特に前年右打者相手に高かったとされるストレートの被打率も1割以上の改善が見られた。

変化球ではスライダーが代名詞でもあるが、リリースポイントが上がったことによってある球種に磨きがかかった。

それがフォークボール。ボールに角度がついたことにより、縦の変化がより効果を発揮した。さらに6月下旬から握り方を人さし指だけ縫い目にかける形にしたことが功を奏したのだという。

昨シーズンは6月に一軍初登板となるなど故障に苦しんだが、今シーズンは開幕から万全な状態で臨み、小林誠司捕手との”スガコバ”バッテリーも復活。

その健在ぶりを結果で示した。来年36歳でのシーズンになるが、その実力をアメリカで発揮してくれることをファンは早くも期待を抱いている。

記事/まるスポ編集部

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