16日から行われたパ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージはソフトバンクの3連勝で幕を閉じた。
MVPに輝いたのは、3試合で打率5割(12打数6安打)・3本塁打・6打点をマークした山川穂高。プロ入り初めて日本シリーズの舞台に立つ。
今季からソフトバンクに加入した山川は全試合で4番を務め、本塁打と打点の2冠王に輝く活躍を見せた。
昨季は17試合出場で本塁打は0本。シーズンの大半を三軍で過ごしていただけに、そのブランクを感じさせない働きでチームを優勝へと導いた。
その山川を支えているのが”練習量”。西武時代に指揮官だった辻発彦氏が自身の現役時代から今まで一番印象に残った選手について、黄金時代の面々ではなく山川の名前を挙げるほどだった。
辻氏はかつてラジオ番組内で「”休むのも練習だぞ”と注意したこともあった」と語るほどだった。ソフトバンク移籍後も、熊本でのナイター後に福岡に戻ると、そのまま本拠地へ向かい深夜1時過ぎまでバットを振った日もあった。
小久保裕紀監督は不振の時期があっても「4番は変えない。むしろ”逃がさん”と言った」と語り、その重責を個人・チーム両方での結果で担った。自ら壁を打ち破ったのも練習量の賜物であった。
日本シリーズに向けては、「間が空くので、フェニックスリーグに行かせてもらえないか」と志願するなど、まだまだ練習し続ける山川。
ソフトバンクはセ・リーグのCSファイナルステージの覇者と敵地で日本シリーズ開幕を迎える。チームにとって4年ぶり、そして山川にとっては初の日本一に向けた戦いが始まろうとしている。
記事/まるスポ編集部