【伊藤薫】10.14新宿でデビュー35周年記念大会!「リアル極悪女王、昭和・平成・令和のプロレスを詰め込んだ大会を観てほしい!」(後編)

<前編は下記からご覧ください>

――2005年に“伊藤薫プロレス教室”を始められ、今も伊藤道場を運営しています。その頃から選手の育成に興味がありましたか?

伊藤:全女に入門する以前より女子プロレスラーは25歳定年制というのが私たちのイメージとしてありました。引退後、地元で道場を開いてプロレスを教え、選手を東京に送り出したいというプランがあったんです。

また「自分はやりたいことを全部やれているのか」と考えた時に、体育の先生になりたいという気持ちもありました。私のことを中国の教え子たちは“先生”と呼ぶし、その呼び方にも慣れました。

今も道場を持っていて教え子もたくさんいます。そういった意味ではプロレスの”先生”として、やりたいこともできているのかなと思います。


――Sareee選手をはじめ、教え子たちが日本の団体でちゃんと結果を残しています。

伊藤:あまり言わないですが、実はハナ(中森華子)や佐藤(佐藤綾子)は私の道場からデビューしています。佐藤は全女時代、私の付き人をしていたけど、変な形で辞めました。

それが全女の最後の日に私が出場している試合を佐藤が観に来て、私の顔を見ていきなり泣き出しました。「私が泣かしたんじゃないから泣かないでよ」と言ってプロレス教室に誘うと、数日後に「伊藤さん、自分もう1度プロレスやろうと思います」と連絡が来ました。 

当時、彼女は19歳。住む所も一緒に探し仕事も私の知り合いの所を紹介、生活ができる基盤を作りました。それでプロレス界に戻りましたね。

2人とも今は別々の所にいますけど、佐藤やハナの頑張りは励みになるし嬉しいですね。

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