9月28日、名古屋国際会議場で行われたマリーゴールドDREAM☆STAR GP2024の最終戦は、ワールド王者Sareeeにとって過酷すぎるボジラとの対決だった。
試合は開始早々”Sareeeコール”が巻き起こるが、その声援を打ち消すかのようにボジラが軽々とSareeeの身体を投げ飛ばす。
するとSareeeがドロップキックで反撃、「よっしゃ、いくぞー!」と声を出し気合いを入れる。これまでも感じていたが、Sareeeの自分自身を奮い立たせる気持ちは強い。
場外戦では、ボジラがパイプ椅子の並べられた客席に勢いよくSareeeを投げ飛ばすが、Sareeeはフットスタンプで逆襲する。
激昂するボジラは、コーナーセカンドロープから場外のSareeeへボディーアタック!91キロの巨体がSareee目掛けて落ちていった。
試合中盤では、ボジラに真っ向から挑むSareeeが脇固めなどの関節技やダイビングダブルフットスタンプ、ソラリーナで積極的にフォールを狙うが、カウント2。
一方、ボジラは強烈なラリアット、パイルドライバー、そしてセカンドロープからムーンサルトプレス!巨体を生かした波状攻撃に追い込まれるSareee。最後はボジラのシットダウン・パワーボムが決まり、ボジラが勝利を掴んだ。
Sareeeはバックステージで「無茶苦茶悔しい。マリーゴールドで初の黒星をボジラにつけられて、ここでしっかり勝ってたら、私は有言実行、優勝決定戦に行けたのにホントに悔しいです。でも、正直ワクワクしてる気持ちもあって、強い奴が現れた。私はこのマリーゴールドで倒さなきゃいけない奴がいます。これは私のワガママになってしまうかも知れないけど、今すぐにでもボジラとベルト(ワールド王座)を賭けてタイトルマッチ組んでほしいです。お願いします。私は強い奴から絶対にげない。ここからもっともっとわたしは自分自身でこのマリーゴールドで私の道を切り開いて行きます。」とコメントした。
Sareeeの「私は強い奴から絶対に逃げない」というメッセージは、規格外のボジラに真っ向から戦っていた姿に裏付けされる。それは彼女の信念であり、生き方なのだろう。そして今回の敗戦で生まれた「新たに倒したい相手」が、もっと強くなりたいという想いを更に強くさせた。マリーゴールドでのSareeeの戦いに今後も注目したい。
♯ミライ/文